レガシーリソース管理:Smartsheetでチームの活動の可視性を追跡する方法

Smartsheetのレガシーリソース管理とは? Smartsheetのレガシーリソース管理は、チームの活動を追跡し、作業している全ての人がプロジェクトにどのように割り当てられているかをリアルタイムに把握できる機能です。 以下は個別プロジェクトでのリソースビューの例となりますが、このようにリソース単位で配分を確認することが出来ます。 それでは、レガシーリソース管理を使用するための具体的な設定方法を説明していきます。 リソースとリソース管理者の設定 リソースの設定 リソース管理で追跡できるのは、ユーザー管理で追加されたユーザーだけです。具体的にはライセンスユーザー、ライセンスなしユーザー、招待されたユーザーで且つアクティブユーザーである必要があります。システム管理者は「ユーザー管理」メニューからユーザーの確認、追加および管理を行うことが出来ますので、必要なリソースを追加してください。 リソース管理者の設定 リソースビューを確認することが出来るのは、リソース管理者のみです。「ユーザー管理」で該当ユーザーを選択し、リソース管理者に設定してください。(リソース管理者はライセンス ユーザーである必要があります。) リソース管理の有効化 リソース管理者は、対象シートで管理者レベルの権限を持っていれば、シートのリソース管理を有効化し、リソースビューを閲覧することが出来るようになります。 リソースをタスクに割り当てることができるよう、シートに「連絡先リスト」の列があることを確認します。 任意の列ヘッダーの右側にある列メニューをクリックし、「プロジェクト設定の編集」を選択します。 プロジェクト設定のダイアログで「依存関係の有効化」チェックボックスを選択します。 「リソース管理」タブをクリックし、リソース管理の「Lagacy Resouece Management」を選択し、「OK」をクリックします。 リソースビューの表示 個別プロジェクトシートでのリソースビューの表示 プロジェクトシートからリソース ビューを開くには、ガントビューに切り替えてから、右上隅にある「リソースビュー」アイコンをクリックします。 (「リソースビュー」アイコンはリソース管理者のみ表示されます。) リソースへの配分が超過している場合は、左隅に赤い警告アイコンが表示されます。また、このアイコンをクリックすると配分されているタスクを確認することが出来ます。 複数プロジェクトでのリソースビューの表示 「参照」メニューの「リソースビュー」>「新しいリソースビューを作成する」でプロジェクトをまたがるリソースビューを作成することが出来ます。 「新しいリソースビュー」ダイアログが表示されますので、リソースビューの「名前」を入力し、対象のリソースを選択します。 なおユーザー別以外では、プロジェクト別、グループ別で作成することも可能です。 まとめ 今回はSmartsheetのレガシーリソース管理について紹介しました。レガシーリソース管理機能を利用することで、チームメンバーが生産的かつ効率的に仕事を完了するためのリソース状況を確認することができますので活用頂ければと思います。 Implement DigitalではSmartsheet運用支援サービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Smartsheetのフォーム機能で情報を収集する方法

Smartsheetのフォーム機能は使いやすく、作成されたデータは様々な用途に使用できます。ウェビナーの登録、顧客からのフィードバック、社内チケット システム、経営陣からの承認要求など、さまざまな目的でデータを送信または収集するのに非常に便利です。この記事では、Smartsheetのフォーム機能とは何か、また、具体的な設定方法について説明しています。 前提条件 フォームの作成と編集を行うにはSmartsheetライセンスを持ちシートの所有者および管理者の権限が必要となります。 フォームの作成 まず、フォームを追加したいシートを開きます。次にメニュータブの「フォーム」を選択し、「フォームの作成…」をクリックします。 フォームビルダー フォームビルダーが開きますので、フォームに必要な各種設定を行います。  デフォルトではシートのカラムと同じ項目がフィールドとして設定されます。(数式を含むカラムやシステムで生成されたカラムは例外的にフォームビルダーに表示されません。) まずは「タイトル」と「説明」を変更していきます。デフォルトのタイトルはシートのタイトルがそのまま表示されるため、ここでは「お客様お問い合わせフォーム」に変更し、説明文も追加していきます。 タイトルの部分を選択すると右側に「フォームタイトル」が表示されますので、「タイトル」と「説明」を入力します。 フィールド設定 次に必要なフィールドを追加したり、不要なフィールドを削除したり、あるいは順番を入れ替えたりしていきます。 新しいフィールドを追加するには「+新しいフィールド」をクリックし、表示されるダイアログで「名前」と「フィールドタイプ」を指定し「OK」をクリックします。 設定したフィールドが左側のメニューに表示されますので、ドラッグ・アンド・ドロップでフォームの配置したい場所に追加します。 今回のケースでは「お名前」は入力必須としたいため、フィールド設定で「必須」をオンにしています。 それ以外では以下のよう設定も可能ですので、必要に応じて利用してください。 非表示:フィールドを非表示にします。 検証:入力値を検証します。(数値のみなど) 表示形式:シングルラインかマルチラインかを指定出来ます。 ロジック設定 ロジック設定を使用すると、入力した内容に基づいて特定フィールドを表示することが出来ますので、必要な質問にのみに答えてもらうよう最適化することが出来ます。  今回は「お問い合わせ種別」をフィールドタイプ「ドロップダウンリスト」で設定し「製品に関するお問い合わせ」「その他のお問い合わせ」を選択出来るようにし「製品に関するお問い合わせ」の場合には「製品名」を表示します。  「お問い合わせ種別」のフィールド設定>ロジックで「ロジックの追加」をクリックします。 「お問い合わせ種別」が「製品に関するお問い合わせ」の場合に「製品名」を表示するように設定します。 フォームの表示 一通りフィールドの設定が完了したら、実際のフォームみてみましょう。  「保存」をクリックし変更内容の保存してから「フォームを開く」をクリックします。 以下のようにフォームが表示されることを確認できます。 ロゴ・背景の変更 フォームのロゴは上部に表示されているSmartsheetのロゴをクリックすることで変更出来ます。 また、左上の「背景」をクリックすることで変更出来ます。 その他の設定 その他の設定としては、以下のように「テーマとブランド」「セキュリティ」「フォーム送信後の動作」「エントリーの電子メールの送信」があります。必要に応じて設定してください。 それでは、最終的なフォームを見てみましょう。だいぶ見た目のカスタマイズが出来ることをご理解いただけたのではないでしょうか? まとめ この記事では、Smartsheetのフォーム機能を利用して新しいフォームを作成する方法、権限レベル、フォームビルダー、フィールド設定、ロジック設定、ロゴ・背景の設定などについて説明しました。今後は、手動でデータを収集する代わりに、Smartsheetのフォームを使用して、ビジネス全体の生産性を向上させてください。 Implement DigitalではSmartsheet運用支援サービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Google Analytics 4でYouTube計測をする方法

GA4ではデフォルトでYouTube計測が可能 今までのGoogle Analytics(UA版)では、GTMを使用して設定をする必要があったYouTubeの動画の計測ですが、Google Analytics 4(GA4)にはデフォルトでこの機能が備わっています。 この機能を使用するには、管理画面で「動画エンゲージメント」を有効にする必要があります。 JavaScript API サポートが有効になっている埋め込み動画では、次のイベントが記録されます。 イベント video_start 動画の再生が開始されたとき video_progress 動画が再生時間の 10%、25%、50%、75% 以降まで進んだとき video_complete 動画の再生が終了したとき 付与されるパラメータは以下の通りです。 video_title 動画タイトル video_url 動画の設置先URL video_percent 再生時間の割合 マイルストーン方式の0%, 10%, 25%, 50%, 75%, 100% 固定になります。 video_current_time 動画再生時間(秒) video_percent の割合に基づいた秒数になります。 video_duration 動画全体の時間(秒) video_provider 動画のソース(「youtube」など) visible 埋め込み動画がユーザーに表示される場合は「true」というテキストが表示されます。 Google Analytics 公式ヘルプ: https://support.google.com/analytics/answer/9216061?hl=ja https://support.google.com/analytics/answer/9143382#video&zippy=%2C動画 拡張計測機能にある「動画エンゲージメント」を有効にする方法 プロパティ > データストリームをクリック 対象のウェブストリームを選択 拡張計測機能の歯車アイコンをクリック 動画エンゲージメントを有効化 YouTubeでのJavaScript…

GA4のデフォルトチャネルグループについて

GA4のデフォルトチャネルグループ チャネルグループは、訪問者のトラフィックソースをルールに基づいてグループ化したものです。デフォルトチャネルグループには、ダイレクト、有料検索、オーガニック検索、リファラル、メール、ディスプレイ、ソーシャル、アフィリエイト、などが含まれます。 GA4のレポートでは、Paid SearchやDirectなど、最も一般的なトラフィックソースをグループ化したデフォルトチャネルグループに従って、データを整理して確認することができます。これにより、各トラフィックチャネルのパフォーマンスを素早く確認することができます。 チャネルグループの定義 次の表は、デフォルトチャネルグループに含まれる各チャネルのGoogleによる定義を示したものです。これらのチャンネル定義は大文字と小文字を区別するため、UTMパラメータを使用して手動でURLにタグ付けする場合は、小文字を使用するとセッションが正しく分類され、競合が少なくなる可能性が高くなります。またこれまでのユニバーサルアナリティクスにはなくGA4で追加されたチャネルグループは「GA4で追加」列に○をつけました。 ※2022年11月時点での内容となっています。 チャンネル 定義 GA4で追加 Direct Sourceがdirect かつ Mediumが(not set)または(none) Cross-network Campaignに「cross-network」が含まれる Cross-network includes Performance Max and Smart Shopping. ○ Paid Shopping Sourceがショッピング サイトのリストに一致 または Campaignが以下の正規表現に一致 ^(.(([^a-df-z]|^)shop|shopping).)$) かつ Mediumが以下の正規表現に一致 ^(.cp.|ppc|paid.*)$ ○ Paid Search Sourceが検索サイトのリストに一致 かつ Mediumが以下の正規表現に一致 ^(.cp.|ppc|paid.*)$ Paid Social Sourceがソーシャル サイトのリストに一致 かつ Mediumが以下の正規表現に一致 ^(.cp.|ppc|paid.*)$ ○ Paid Video Sourceが動画サイトのリストに一致 かつ Mediumが以下の正規表現に一致…

GA4における参照トラフィック(Refferal)と参照元除外リスト設定方法について

GA4の流入チャネルである参照トラフィック(Refferal)は、第三者のドメインのリンクなど、別のサイトからあなたのウェブサイトに流入した場合のトラフィックで、直接訪問(Direct)、オーガニック検索(Organic Search)、有料検索(Paid Search)のトラフィックは含まれません。今回はGA4における参照トラフィックデータの確認方法と参照元除外リストの設定方法についてご紹介します。 GA4標準レポートでの参照トラフィックデータの確認方法 GA4では、レポート > 集客 > トラフィック獲得に移動して、参照トラフィック(Referral)を確認することができます。 自己参照の自動除外機能とは? GA4には自己参照の自動除外機能が実装されています。 自己参照とは、自身のドメインが参照元となることを言いますが、以下の2つの要件を満たす場合、参照元から除外され、参照トラフィック(Refferal)として計測されません。 参照元のドメインが現在のページのドメインまたはサブドメインと一致している。 参照元のドメインがクロスドメイン測定を設定したドメインと一致している。 これがGA4での自己参照の自動除外機能になります。 参照元除外リストの設定方法 除外する参照元を設定する場合は、以下の手順で行ってください。 まず、関連するプロパティの編集権限が必要です。 GA4に移動し、管理をクリックし、プロパティのデータストリームに移動します。 ウェブをクリックしてから、不要な参照を設定するウェブデータストリームをクリックします。 ウェブデータストリームをクリックした後、下にスクロールして、タグ設定を行うをクリックします。 すべて表示をクリックすると、以下のように除外する参照のリストが表示されます。 以下の条件のいずれかに合致する条件を設定するためのオーバーレイが表示されます。 マッチタイプを選択します。 ドメインの下に除外したいドメイン名を入力します。 別のドメインを追加するには、条件を追加をクリックします。 これで参照元除外リストに不要な参照元を追加することに成功しました。 参照元除外の仕組について 除外する参照元を設定すると、トラフィックに影響を与えることがあります。Google Analyticsは、参照元に依存する方法でセッションをカウントします。つまり、特定のドメインからのトラフィックを除外すると、そのドメインからページにアクセスしたユーザーは、新しいセッションを開始できなくなります。 例えば参照元除外リストにbbb.comが設定されているとします。 訪問者がSNSの投稿をクリックし、あなたのaaa.comに流入すると、新しいセッションが開始されます。その後、訪問者は参照元除外リストに設定されているあなたの別のサイトbbb.comに遷移し、再度aaa.comに戻ってきたとします。 この場合bbb.comが参照元除外リストに含まれているため、bbb.comからの2回目の流入は1セッションのみカウントされます。除外リスト設定していなければ、2セッションになったはずです。 まとめ 今回はGA4における参照トラフィック(Refferal)と参照元除外リスト設定方法について紹介しました。参考になりましたら嬉しく思います。 Implement DigitalではGoogle Analyticsの導入・実装・運用支援サービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analytics における低トラフィック値とは

はじめに 今回はAdobe Analyticsにおける低トラフィック値の詳細をご紹介します。 Adobe Analyticsの低トラフィック値とは 例えば、数百万の記事があるサイトを運営しているような場合で、レポートのディメンション変数に大量のユニーク値が入っている場合に「低トラフィック」という項目が表示される場合があります。 Adobe Analyticsでは大量のユニーク値が入ってきても、最も重要な値を確実にレポートに表示するため、より出現性の少ない値を「低トラフィック」としてまとめて表示されます。 低トラフィックの仕組み 変数のユニーク値が1か月に50万件に達しない場合、レポートは影響を受けません。 まず、変数のユニーク値が50万件に達すると、データが低トラフィックにグループ化され始めます。通常、1日に2桁のインスタンスがあった場合は、独自のディメンション項目として認識され始めます。 さらに、ユニーク値が100万件に達した場合、より厳密なフィルタリングが適用されます。1日に3桁の数値のインスタンスがあった場合に、独自のディメンション項目として認識されます。 Adobe Analyticsは大量のユニーク値に対するレポーティングパフォーマンスになるべく影響を与えないよう、この低トラフィックの仕組みを利用して、レポート機能を最適化しています。 しきい値の変更 ユニーク値のしきい値は、デフォルトで第1しきい値が50万件および第2しきい値が100万件です。 デフォルトでも大量の低トラフィックが発生する場合は、しきい値の変更が可能です。 このしきい値は、変数単位で変更できます。MAXはいずれも200万件です。 ただし変更できる変数の数は現状、数個(2、3個?)までのようです。 なお、しきい値の変更は、レポートのパフォーマンスに影響を与える可能性がありますので、十分な検討のうえ適切な変更をおこなってください。 変更が必要な場合は、Adobeカスタマーケアにご相談、ご依頼してください。 最後に 今回はAdobe Analyticsにおける低トラフィック値の詳細をご紹介しました。 Adobe Analyticsレポートのディメンション変数に出現する「低トラフィック」は、一見分かりにくい表現ですが、内容を理解して必要に応じてしきい値を変更し、レポートの最適化を行うこともできますので、是非ご活用ください。 以上、ご参考になりましたら嬉しく思います。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analytics APIで利用するGlobal Company IDを知る方法

はじめに Adobe Analytics APIでのデータ取得を試そうとしたときに、Global Company IDはどこになるのだろうか・・・?と悩んだことがことがありましたので、紹介したいと思います。 方法1:Adobe Analytics 管理メニューより確認する 管理メニューだと会社設定に該当情報があります。 Adobe Analyticsの上部メニューの管理者 > すべての管理者をクリックします。 その後で会社設定の会社設定ホームをクリックします。 それから、会社設定ホームのタブでAPIアクセスをクリックします。 下図だと塗りつぶしていますが、APIアクセス画面の上部でグローバルカンパニーIDが表示されます 方法2:AnalyticsワークスペースのDebuggerを利用する 以下の動画に解説されている内容を転用する形です。 https://experienceleague.adobe.com/docs/analytics-learn/tutorials/apis/using-analysis-workspace-to-build-api-2-requests.html?lang=ja まずDebuggerアイコンを出すために適当なワークスペースのHelpメニューを開き、Enable debuggerをクリックします。(クリック済みならDisable debuggerになるので不要です) 以下のモーダルが表示されるので、OKを選びます。 ワークスペースがリロードされ、ビジュアライゼーションをオンマウスするとDebuggerアイコンが表示されるようになります。 ここからは、Debuggerを使って方法1と同じような情報を取得する、となります。 Debuggerアイコンをクリックし、Freeform Table > 適当な日時を選びます 適当な日時を選んだ後、Oberon XMLモーダルが表示されます。 このうち、cURL内のx-proxy-global-company-idを検索すると、その右横で見つけることができます。 まとめ 今回はAdobe AnalyticsのGlobal Company IDの探し方をご紹介しました。 参考になりましたら幸いです。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの導入、実装、運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Google Tag Managerデータレイヤー変数の更新・リセットについて

はじめに SPAサイトでGTMのカスタム変数がありえない値になっているものがあり、調査したところオブジェクトや配列の値の更新時に注意点があることが分かりました。 データレイヤー変数とは Google Tag Manager(GTM)でカスタムのページ変数を定義する方法の1つです。 JavaScript変数などより比較的容易に設定できます。 データレイヤー変数の一般的な設定方法 dataLayer.push()関数を使用して設定します。 ※以下、データレイヤーのバージョンは2になります。  例: dataLayer.push({‘Data Layer Name’: ‘value’}). データレイヤー変数更新時の注意点 オブジェクト・配列を変更する場合、子要素の値はクリアされずに保持されたままになるため、値のクリアを先に実行する必要があります。 // data1の設定 dataLayer.push({ data1: { a: ‘value1’, b: ‘value2’ } }); 上記の設定後にdata1.b を使用せずに、data1.aとdata1.cを使用したい時に、下記のように設定し直した場合、 // data1の更新 dataLayer.push({ data1: { a: ‘value3’, c: ‘value4’ } }); data1の値は、 { a: ‘value3’, b: ‘value2’ , c: ‘value4’ } となり、data1.aの値は上書きされますが、data1.bの値は保持されたままになります。 オブジェクトの一部だけ更新したい場合は重宝しますが、全体を更新したい場合は値のクリアを行う必要があります。 // data1の更新の前にクリア処理を入れる…

Adobe Analyticsでコンボグラフを使用したビジュアライゼーションを使用する方法

Adobe Analyticsのビジュアライゼーションで、棒グラフと折れ線グラフを同じグラフ上で表現したいと思っていた方は多いと思います。それがようやくできるようになりました! 「コンボ」グラフで何ができる メイン指標とセカンダリ指標を使用して視覚化できるほか、時間軸での比較(期間での比較)、関数を使用した比較(平均との比較など)ができるようになり、組み合わせデータの見やすいビジュアル化が簡単にできるようになりました。 「コンボ」グラフの設定方法 今回は、セカンダリ指標を使用したコンボグラフを作成してみたいと思います。 プロジェクト左のビジュアライゼーションから「コンボ」をパネルにドラッグ&ドロップします。 ディメンション(X軸)に「日」ディメンションを、指標(棒グラフ)に「ユニーク訪問者」を、セカンダリ指標(折れ線グラフ)に「訪問者別滞在時間」を指定し、作成ボタンを押します。 コンボグラフが作成されます。  軸の単位が異なりますので、「二重軸を表示」にチェックを入れます。 これだけで簡単に複合グラフを作成することができます。 ※「フィルタ」でセグメントを指定することで、データを絞った較も可能になります。 「コンボ」グラフの利用例 訪問回数と売上高、ユニーク訪問者数と動画視聴時間、ページビュー数とリンククリック数など、同じグラフ上で異なる指標を相互に分析することができます。 売上高、の、前月、前年同月、前々年同月などの期間比較、ユニーク訪問者の四半期比較、前年同四半期比較ができます。 特定期間の売上高の平均値比較、中央値比較、累積との比較ができます。 その他制限事項 比較できる最大数は5つになります。 フィルタ設定は3つまでとなります。 計算指標は使用することができます。 まとめ これまで二重軸を表示ができましたがグラフの種類は折れ線のみでした。このコンボグラフにより視覚的に分かりやすくなったと思いますし、比較のバリエーションを増えたと思いますので、一度試してみてください。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analyticsの変数活用方法(リストprop編)

Adobe Analyticsの変数はトラフィック変数(prop)、コンバージョン変数(eVar)、イベント変数(events)など用途に合わせて利用可能な様々な機能が用意されています。さらに変数の中でも個別に便利な機能が沢山ありますが、多機能なため活用しきれていないことがあるのではないでしょうか?   本記事ではこのようなAdobe Analyitcs変数の活用方法について紹介していきたいと思います。第一回目はリストpropというpropの機能について紹介します。 リストpropの概要 リストpropは設定変更で利用可能となる特殊なprop変数で、1回のリクエストで複数の値を同時に計測することが出来るのが特徴となります。   例えば商品検索で複数の商品カテゴリーを指定可能なフォームがあったとします。  訪問者がどの商品カテゴリーを指定して検索を行ったかを計測することで興味のある商品カテゴリーを把握できるかと思います。このような場合にリストpropを活用することで実現可能となります。 通常のProp ・実装内容  prop2 = “test”; ・レポートでの表示 リストProp ・実装内容  prop1 = “catA,catB,catC”; ・レポートでの表示 設定方法 1.管理者メニューから「レポートスイートマネージャー」を開きます。 2.レポートスイートを選択し「設定を編集>トラフィック>トラフィック変数」でトラフィック変数の一覧を表示します。 3.該当変数の「リストのサポート」のチェックをONにし「値の区切り文字」でセパレーターを指定します。以下は例では「値の区切り文字」にカンマ「,」を指定しています。 ※セパレーターは自由に指定可能ですが、変数に設定する値に指定したセパレーターが含まれていると、その位置でデータが区切られてレポーティングされてしまいますので注意が必要です。 制限事項 ・通常のpropと同様に指定可能な文字数は100バイトとなります。   ※100バイトを超えた場合は、100バイト以降のデータが切り落とされてレポーティングされます。 ・同じ値を設定した場合、発生回数は重複カウントされます。 分類を使用したレポーティング 上述した通りリストPropは設定可能な文字数が100バイトとなっています。 例えば日本語の文字列を設定し100バイトを超えてしなった場合には、適切にレポーティングができなくなってしまいます。このため設定する値が100バイトを超えそうな場合には、日本語ではなく英数字を指定するようにし、分類でレポーティング時に日本語表示されるようにするのがよいでしょう。 以下のレポートは上記でprop1に設定したcatA、catB、catCの計測値を分類で日本語でレポーティングする例となります。 ・分類ルール 計測値 分類データ catA カテゴリーA catB カテゴリーB catC カテゴリーC ・分類後のレポート(分類名:c1.検索カテゴリー) まとめ 今回はAdobe Analyitcs変数の活用方法について紹介しました。第一回目はリストpropについて紹介しましたが、今後も他の便利な機能について随時紹介していきたいと思います。    Implement DigitalではAdobe Analyticsの導入、実装、運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。