Report Builder(Adobe Analytics)の出力先にクラウド環境が指定できるようになりました

はじめに Report Builderの出力先をしては、これまではメール送信/FTPしか選択できませんでしたが、Google、Azure、Amazonなどのクライド環境に出力できるようになりました。 利用できることによる利点 この機能がもたらすメリットは、たくさんあります。   クラウドにデータがあるので、必要な時に、必要な場所から、誰もがデータにアクセスできます。 大量の履歴データを保存できます。 BIツール等の他ツールと自動連携が可能になります。 一度設定すれば、指定した時間に自動でデータが更新されますので、常に最新のデータを保持できます。 など Report Builderの設定方法 Report Builderの設定方法は以下の通りです。 Report Builderの右側のパネルの「スケジュールされたワークブック」から「ワークブックをスケジュー」を選択します。 「その他配信」を選択し、「アカウントを追加」を選択します。 「場所のアカウント名」「場所アカウントの説明」を設定し、「アカウントタイプ」を選択します。アカウントタイプは以下から選択します。 Amazon S3 Role ARN Google Cloud Platform Azure SAS Azure RBAC 「アカウントのプロパティ」は、Amazonの場合はS3バケット名、GCPの場合はGCPアカウント内のバケット名などを指定し保存します。 「スケジュールに従って送信」を選択します。 まとめ 共有するのが難しい、他ツールとの連携する場合でもワンクッション操作は必要、などありましたが、これでかなり便利になりますね。Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Customer Journey Analytics移行準備に役立つAnalytics Inventoryの概要

はじめに データドリブンな意思決定が重要視される現代において、データ分析はビジネスの成功に欠かせない要素です。しかし、組織内に散在するデータを有効活用するためには、データの所在や内容を把握し、管理する必要があります。そこで注目されているのがAnalytics Inventoryです。 Analytics Inventoryの概要 Analytics Inventoryは、プロジェクト数、コンポーネント、レポートスイート、ユーザー数など、Adobe Analytics環境の全体像を把握するためのツールです。特に、Customer Journey Analyticsへのアップグレードを準備する際に役立ちます。   主な機能 組織内のアセットの把握: レポートスイート、セグメント、ユーザー、ワークスペースプロジェクトなど、移行が必要なアセットと不要なアセットを特定できます。     移行計画の策定: 移行前にアセットの整理や統合を行うべきか、また、どのレポートスイートを最初にアップグレードするかなどの計画を立てるのに役立ちます。 レポートスイートの詳細分析 組織内のアセットの把握: レポートスイート、セグメント、ユーザー、ワークスペースプロジェクトなど、移行が必要なアセットと不要なアセットを特定できます。 移行計画の策定: 移行前にアセットの整理や統合を行うべきか、また、どのレポートスイートを最初にアップグレードするかなどの計画を立てるのに役立ちます。 レポートスイートの詳細分析: 過去90日間のヒット数 ディメンションと指標の数 Analytics for Targetやマーケティングチャネルが有効になっているか Source Connectorが有効になっているか (つまり、Customer Journey Analyticsに移行可能か) ディメンションと指標の分析: 各レポートスイートで定義されているディメンションと指標の詳細を確認し、移行に適しているかを判断できます。 データのエクスポート: レポートスイート、ディメンション、指標のリストをCSVファイルにエクスポートできます。 フィルタリング、検索、並べ替え: テーブル内のデータをフィルタリング、検索、並べ替えすることができます。 利用方法 Analytics Inventoryには、Admin ConsoleのAnalyticsの管理メニューからアクセスできます。   今後の機能 ユーザー管理機能は、今後のリリースで利用可能になる予定です。   まとめ Analytics Inventoryは、データ分析を効率化し、データドリブンな意思決定を支援する強力なツールです。また、このツールを活用することで、Adobe Analytics環境の全体像を把握し、効率的なアセットの移行計画を立てることができます。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analyticsにおける「バウンス」と「直帰」の違いとは?

はじめに Webサイトの分析を行う際、「バウンス」と「直帰」という言葉を耳にすることが多いでしょう。一般的には同じような意味で使われがちですが、Adobe Analyticsではそれぞれ異なる概念として定義されています。今回は、この2つの指標の違いについて説明します。 バウンスとは? 「バウンス(Bounce)」は、訪問者がサイトにアクセスした後、1回のヒット(1つのサーバーコール)のみで離脱した場合を指します。Adobe Analyticsでは「バウンス回数」としてカウントされ、1ページのみを閲覧して離脱したセッションを意味します。(例) ユーザーが検索結果からWebサイトにアクセスし、ページを閲覧せずにすぐに閉じた。 ユーザーが広告をクリックしてWebサイトにアクセスしたが、数秒で別のサイトに移動した。 このようなケースは「バウンス」に該当します。 直帰とは? 「直帰(Single Page Visit)」は、1ページしか閲覧されなかった訪問を指しますが、Adobe Analyticsにおける定義はヒット数に関係なく、1ページのみで完了した訪問となります。つまり、1ページの中で複数のイベント(例えば、動画再生やボタンのクリック)が発生した場合でも、他のページへ移動しなければ「直帰」としてカウントされます。(例) ユーザーがブログ記事を読んでからサイトを離脱した。(スクロールでイベントが発生) ページ内で動画を視聴し離脱した(動画視聴でイベントが発生) この場合、イベントが発生しているため「バウンス」にはカウントされませんが、「直帰」としてカウントされます。 バウンス率と直帰率の違い Adobe Analyticsでは、次のように定義されます。 バウンス率(Bounce Rate) = バウンス数 ÷ 訪問数(Entries) 直帰率(Single Page Visit Rate) = 直帰数 ÷ 訪問数(Entries) バウンス率は「1ヒットのみで離脱した割合」、直帰率は「1ページのみで完了した訪問の割合」となるため、バウンス率の方が一般的に低くなる傾向があります。 どの指標を重視すべきか? バウンス率と直帰率のどちらを重視すべきかは、サイトの目的によります。  バウンス率を重視するケース サイト訪問後にすぐ離脱しているユーザーを減らしたい。 最初のページでのエンゲージメント(クリック、スクロール、動画再生など)を増やしたい。 直帰率を重視するケース サイト内での回遊率を高め、複数のページを閲覧してもらいたい コンテンツの質を評価し、次のアクション(ページ遷移やコンバージョン)につなげたい。 まとめ Adobe Analyticsにおいて、「バウンス」は1ヒットのみで離脱した場合、「直帰」は1ページのみ閲覧された訪問を指します。特にイベントトラッキングを活用しているサイトでは、バウンス率が低くても直帰率が高い可能性があるため、それぞれの違いを理解しながら分析を行うことが重要です。 サイトの目的に応じて、適切な指標を活用し、ユーザーの行動をより深く理解しましょう!Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe AnalyticsのReport BuilderがMac環境で利用できるようになりました

はじめに 新しいReport Builderがリリースされました。新しいReport Builderでは、API 2.0のサポート、UIの改良、のほかWindows、Mac、Webブラウザの Microsoft Excelでも利用できるよになりました。 新しいReport Builderの利点 データブロックの柔軟性の向上など、データブロックの作成と管理のワークフローが改善され、Excel でのインサイトをより迅速かつ簡単に見つけることができるようになりました。 これまでWindows環境のみで利用できましたが、Excel Onlineがサポートされるようになりました。 API 2.0のアップグレードにより、データブロックが返される待ち時間が短縮されました。 速度の向上 従来のReport Builderと併用 相互に排他的ですので、同じファイルで新旧両方のReport Builderを同時に使用しないでください。 従来のワークブックでは従来のReport Builderを、新しいワークブックでは新しいReport Builderを引き続き使用できます。 従来のReport Builderの変換ができますが、その前にファイルを複製してください。 従来のReport Builderの変換 従来のReport Builderツールを使用すると、 Report Builderを新しいバージョンに変換できます。詳細は、以下を参照してください。https://experienceleague.adobe.com/ja/docs/analytics/analyze/report-builder/convert-workbooks サポートされていないReport Builderの機能 以下の一部機能が使用できません。 リアルタイムリクエスト パス/フォールアウトレポート 予定レポートの FTP オプション まとめ これまでMac環境で利用ができず、仮想環境をこのために準備されていた方などには朗報ですね。Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analyticsの通知をSlackに送信できるようになりました

はじめに 今回はAdobe Analyticsの通知をSlackに送信できるようになりましたのでご紹介します。 Slack通知の設定方法 1. Adobe Experience Cloudの環境設定画⾯の一番下にあるSlackワークスペースとの連携設定を行います。 ※Slackワークスペース毎に初めての連携時のみ、Slack ワークスペースの管理者権限が必要となります。※⼀度連携した後は、⼀般権限ユーザーもSlack連携が設定可能です。 2. Slackで通知を受け取る対象のサービスにチェックを入れます。 設定はこれだけです まとめ 業務のコミュニケーションがSlack中心の方は多いと思います。ぜひ設定してみてください。Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analyticsのワークスペースでフリーフォームテーブルにハイパーリンクが設定できるようになりました

はじめに Adobe Analyticsのワークスペースでフリーフォームテーブル内にハイパーリンクの設定が可能になりましたのでご紹介します。 ハイパーリンクの設定方法 ディメンション項目にハイパーリンクを設定すると、フリーフォームテーブル内でリンクをクリックするだけで対象ページに遷移できるようになります。設定方法は以下の通りです。 1. 単一のディメンション項目に対してハイパーリンクを設定する場合 個別のディメンション項目を右クリックし「ハイパーリンク作成」を選択します。 2. ディメンション全体でハイパーリンクを設定する場合 ディメンション項目箇所を右クリックして「すべてのディメンション項目のハイパーリンクを作成」を選択します。 以下のダイアログが表示されますので、ディメンション項目がURLの場合は、「ディメンション項目の値をURLとして使用」を選択した方が便利です。 ディメンション項目がURLではない場合、例えばディメンション項目がページタイトルなど場合は、「カスタムURLを作成」を選択します。 ・ディメンション項目の値をURLとして使用 ディメンション項目がURLの場合は、そのまま値がURLとして使用できます。 ・カスタムURLを作成 カスタムURLは静的なURLのほか動的URLが設定できます。動的URLはURL内の変数を含めディメンション値または分類ディメンション値に基づいてURLを動的に変更できるようにします。 ディメンション項目に対して複数の分類項目がある場合、最初の分類項目の値がURLで使用されます。使用できる変数は「$value」と「$breakdown」です。 $value:指定したURLにディメンション項目の値を挿入します。例:https://www.sample.com/company/service#$valueディメンション項目がServiveA、ServiceB、ServiceCの場合はhttps://www.sample.com/company/service#ServiveAhttps://www.sample.com/company/service#ServiveBhttps://www.sample.com/company/service#ServiveCのようにハイパーリンクが作成されます。 $breakdown:分類ディメンション項目の値を指定したURLに挿入できます。例:https://www.sample.com$breakdown分類ディメンション項目がURL情報を持つディメンション(/company/productA、/company/productB、/company/productAC)の場合は、https://www.sample.com/company/serviceAhttps://www.sample.com/company/serviceBhttps://www.sample.com/company/serviceCのようにハイパーリンクが作成されます。 注意点 設定したハイパーリンクは、ワークスペースプロジェクト内のフリーフォームテーブルに保存されますが、別のテーブルまたは別のプロジェクトで同じディメンションを使用する場合、ハイパーリンクが保持されません。 プロジェクトをPDF形式で送信した場合、ハイパーリンクが機能しません。 まとめ 今回はAdobe Analyticsのワークスペースでフリーフォームテーブル内にハイパーリンクを設定する方法について紹介しました。 これまで集計されたURLがどのページが確認するために、URLをコピペをして確認をしていた方も多いを思います。この機能で非常に便利になると思います。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analyticsのプロジェクトに目次機能が追加になりました

はじめに Adobe Analyticsのワークスペースプロジェクトに、目次機能が追加になりました。⽬次は、個々のプロジェクト、または特定のユーザーのすべてのプロジェクトに対して有効にすることができます。 目次へのアクセス方法 目次機能はワークスペースの左部ナビゲーションからアクセスします。 アクセスすると、以下のように表示がされます。 目次をクリックすると、クリックしたビジュライザーションに移動します。 また、パネル、ビジュアライザーションを新規に追加すると自動的に目次に追加されます。 メリット プロジェクト全体で、どのような分析項目があるか俯瞰的に把握ができます。 目次をクリックすると、クリックしたビジュアライゼーションに移動しますので、スクロールして探す必要がなくなくなります。 プロジェクトを共有しや方にも、目次を見ることで全体感を視覚的に伝えることができます。 まとめ 多数のパネルやビジュアライゼーションを含む⼤規模なワークスペースプロジェクトを表⽰する場合に非常に便利です。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの導入、実装、運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analytics 計算指標の活用方法

はじめに Adobe Analyticsの計算指標は、既存の指標に対して四則演算や関数などを用いて計算し、新たな指標を作成することができる機能です。標準で用意されている計算指標もあり、カスタムで独自の計算指標を作成することも出来ます。カスタム計算指標の計算式はドラッグ&ドロップで直感的に作成でき、セグメントを組み合わせることも可能です。 計算指標のメリット 計算指標を利用することのメリットは以下の通りです。 柔軟なデータ分析 標準の指標だけでは把握できない、より詳細な分析が可能になります。例えば「訪問あたりの売上」や「コンバージョン率」など、ビジネスに重要な指標を簡単に算出できます。 Excel作業の削減 これまでExcelで行っていた計算をAdobe Analytics上で完結できるため、作業効率が向上します。 リアルタイムなデータ確認 計算指標はリアルタイムで更新されるため、常に最新のデータに基づいた分析が可能です。 標準の計算指標 Adobe Aalyticsで標準で設定されている計算指標は以下のようなものがあります。 カスタム計算指標の作成方法 (1)上部メニューの「コンポーネント」から「計算指標」を選択します。 (2)計算指標一覧ページで「追加」をクリックします。 (3)指標名、形式、小数点以下の桁数などを設定します。 (4)定義で計算式を入力します。指標、演算子、関数、セグメントなどをドラッグ&ドロップで組み合わせることができます。(5)「保存」ボタンをクリックします。 一般的なカスタム計算指標の活用例 以下は一般的な計算指標の例です。 ECサイトでのカスタム計算指標の活用例 以下はECサイトでの計算指標の例です。 まとめ 今回はAdobe Analyitcsの計算指標について紹介しました。計算指標を活用することで、Adobe Analyticsの分析能力を最大限に引き出し、より深いインサイトを得ることができます。ぜひ、ご自身のビジネスに合わせて、様々な計算指標を作成してみてください。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの導入、実装、運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe I/O JWT資格情報からOAuth サーバー間資格情報への変更について

Adobe I/O JWT 資格情報終了について Adobe Developer ConsoleでAdobe AnalyticsなどのAPIへのアクセスを可能にする資格情報を作成できます。この資格情報のうち、Adobe I/O JWT 資格情報の使用が2025年1月27日に終了となります。それまでにAdobe I/O OAuth サーバー間資格情報へ移行を行うか、新規に資格情報を行う必要があります。なお、Adobe I/O JWT 資格情報の作成は2024年6月2日に終了になります。※一部ドキュメントにはJWT 資格情報の使用の終了日が2025年1月1日、作成の終了日が2024年5月1日とありますが、2024年5月29日現在でJWT 資格情報の作成が可能なため、日付が変更になったようです。 Adobe I/O OAuth サーバー間資格情報について OAuth サーバー間資格情報は標準のOAuth 2.0 ライブラリを使用してアクセストークンの生成を行うことができ、JWT 資格情報とは異なり公開証明書と秘密鍵のペアを使用ししせん。従って期限切れに伴う証明書の更新が不要になり、秘密キーをダウンロードして保存しておく必要もなくなります。 JWT 資格情報からOAuth サーバー間資格情報への移行について サービス アカウント (JWT) 資格情報を使用しているアプリケーションの確認 ・Adobe Developer ConsoleのProjects(プロジェクト一覧)の「Filter projects」で「Attention Required > Has Service Account (JWT) credential」を選択します。 移行手順 ・プロジェクトを開き、左メニューから「Service Account (JWT) DEPRECATED」を選択します。・「1: Add an equivalent OAuth…

Adobe Analyticsのプロジェクト共有でクイックセグメントが編集可能に

はじめに これまで、ワークスペースプロジェクトを編集権限で共有しても、そのプロジェクトに埋め込まれたクイックセグメントを編集することができませんでしたが、可能になりました。 プロジェクトの共有方法 改めてプロジェクトの共有方法を記載します。「共有」から「Workspace ユーザーと共有」を選択します。 「オリジナルを編集」欄に、共有したいアカウントを設定して「更新」します。 クイックセグメントの変更 共有されたアカウントは、プロジェクトに埋め込まれたクイックセグメントを編集することができます。 まとめ プロジェクトの共有を受けたけどセグメントを編集できないと困っていた方は多いと思います。この改善で解消されます。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。