Adobe Analyticsのワークスペースで動的ドロップダウンフィルターを使用する方法

はじめに Adobe Analyticsのワークスペースで、パネルのドロップゾーンに、動的ドロップダウンフィルター機能が追加されました。これは非常に便利な機能です。 動的ドロップダウンフィルターを使用すると、パネルのレポート範囲内のデータと、他のドロップダウンフィルターの値に基づいて、使用可能な値を自動でドロップダウンフィルターに設定します。 動的ドロップダウンフィルターの使用方法 シフトキーを押しながらディメンションをパネル内のドロップゾーンにドラッグ&ドロップします。例として「国」ディメンションを使用します。 次に同様の方法でドロップエリアに「地域」ディメンションをドロップします。 「国」から特定の値と選択すると、その国に属する地域が自動的に「地域」のドロップダウンフィルターに設定されます。(「日本」を選択すると日本の「地域」が自動でドロップダウンに設定されます。) ドロップダウンフィルターを削除する場合は、右クリックをして「ドロップダウンを削除」を選択することで削除できます。 ※動的ドロップダウンフィルターは、指標、セグメント、または日付範囲には使用できません。 複数ドロップダウンフィルターの使用例 「国」「地域」の組み合わせ以外にもさまざまな組み合わせで使用可能です。 ブラウザー:「ブラウザーのタイプ」と「ブラウザー」 オペレーティングシステム:「オペレーティングシステムの種類」と「オペレーティングシステム」 マーケティングチャネル:「マーケティングチャネル」と「マーケティングチャネルの詳細」 流入元:「リファラータイプ」と「参照ドメイン」 特定の日:「週」と「日」 など ※組み合わせが2つ以上での可能です。 ※デフォルトのディメンションだけでなく、カスタムディメンションでも適用できます。 まとめ これまでアドホックに分析したい時などでも、セグメントを作成したり、フリーフォームテーブルのフィルタで条件指定していたりしていたと思いますが、マウス操作だけで簡単に分析ができるようになりました。早速試してみてください! Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analyticsの処理ルールの使い方

はじめに Adobe Analyticsのレポートスイートマネージャーには「処理ルール(processing rules)」という、アドビサーバー側でレポート変数の処理および収集の設定ができる機能があります。 この処理ルールをうまく使いこなすことで、より効果的な分析が可能になります。 ※処理ルールを設定するには管理者権限が必要です。 処理ルールの作り方 処理ルールはレポートスイートで設定されます。 Analytics/管理者/レポートスイートの順にクリックします。 レポートスイートを選択します。 設定を編集/一般/処理ルールの順にクリックします。 処理ルールページで「ルールの追加」をクリックします。 「条件を追加」をクリックし、ルールを適用するタイミングを選択します。 「アクションを追加」をクリックし、条件が一致した場合に実行するアクションを選択します。 ルールの詳細を含むメモを追加し、「保存」をクリックします。 ルールの条件は、コンテキスト変数などの値が一致するか、または値が存在するかどうかをチェックします。複数の条件を追加でき、OR条件またはAND条件を選択できます。 定義したアクションを常に実行する場合は、条件なしのルールを作成できます。 ※コンテキストデータ変数(contextData) 処理ルールの例 処理ルールの一般的な事例です。 クエリ文字列パラメーターからのキャンペーン ID の入力 製品の概要ページからの「製品表示」イベントの設定 eVar 値を prop にコピーしてパスを指定 レポート内の値のクリーンアップ コンテキストデータ変数を使用したイベントの設定 注意すべきこと ルールは単一のレポートスイートに適用されます。 処理ルールはリストに表示された順番(変更可能)で適用されます。 処理ルールは、保存後すぐにレポートスイートに適用されます。 処理ルールは、コンテキストデータ変数にアクセスする唯一の方法です。 製品文字列、リファラー、ユーザーエージェントは変更できません。 モバイルデバイスの属性と分類は使用できません。 処理ルールで読み取れるように、クエリー文字列値を Unicode または UTF-8 でエンコードする必要があります。 各レポートスイートでは、ルールの数は 150 個まで、ルールに含まれる条件の数は 30 個までに制限されます。 大文字と小文字が区別されません。 まとめ 本記事では、Adobe Analyticsの処理ルールについて、その概要、作成方法、そして事例を紹介しました。処理ルールは、Webサイトやアプリの訪問者の行動を分析するために使用されるもので、うまく活用することで、より効果的な分析が可能になります。ルールを作成する際には、以下のようなポイントに注意する必要があります。 ルールの作成には、条件、アクション、例外などを設定する必要があります。 条件の数や条件の組み合わせには制限があるため、適切に使い分ける必要があります。 ルールを作成する際には、分析の目的に合わせて、適切な設定を行う必要があります。 また、処理ルールをうまく使いこなすことで、以下のような効果が期待できます。…

Adobe Analyticsのワークスペースプロジェクトがログインしなくても見れるようになった

はじめに Adobe Analyticsのアカウントを持たないユーザでも、ワークスペースプロジェクトが閲覧できるようになりました。早速試してみましょう。 任意ユーザに共有する方法 ワークスペースの「共有」から「任意のユーザーと共有」を選択します。 「読み取り専用プロジェクトを任意のユーザーと共有」をアクティブにします。(デフォルトは非アクティブです。) 専用リンクをコピーして、共有したいユーザに展開するだけです。 認証を要求することもできます。その場合は、「Experience Cloud 認証を要求を」をアクティブにします。 共有されたユーザができること ログインなしにワークスペースプロジェクトを読み取り専用で閲覧することができます。 集計期間を変更することができ、変更した期間の集計データを確認することができます。これはPDFレポートではできなかった操作です。 共有の際の注意点 この機能はデフォルトで有効になっています。逆に利用させたくない場合は、管理者が無効にする必要があります。 プロジェクトの中にビジュアライゼーションが50以上ある場合は、共有することができません。 多数のユーザが同時にアクセスすると、アクセスできなくなる場合があります。 まとめ まだ限定リリースですが、これまでそのためだけにアカウントを作成するもの手間がかかると思っていた方、代わりにPDFレポートを配信をしていた方などには朗報です。 是非一度試してみてください。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analyticsのスクリプトがブロックされる場合のコンテンツセキュリティポリシー(CSP)の設定

はじめに Adobe Analytics の計測タグは、Web サイトにスクリプトを動的に読み込むように設計されたタグ管理システムです。 このAdobe Analytics を導入する際に、初めに下記のように スクリプトエラーが発生することがあります。 この場合の原因として考えられるのが、セキュリティ上の問題の発生を回避するためContent-Security-Policy(CSP)にて動的に読み込まれるこれらのスクリプトをブロックするよう設定している場合があります。 今回は、Adobe Analytics タグで動的に読み込まれるスクリプトを許可するよう CSP を設定する方法を解説します。 Content-Secuirty-Policy(CSP)とは? Content-Security-Policy(CSP)とは、Webサイトのセキュリティを向上させるために使用されるブラウザーの機能です。CSPは、XSS(クロスサイトスクリプティング)攻撃、データ盗難、クリックジャッキングなどのWeb攻撃を防ぐために、Webページで許可されたリソースのみが読み込まれるようにブラウザーに指示します。CSPは、HTTPヘッダーとしてWebサーバーからブラウザーに送信されます。CSPの実装には、Webサイトの開発者が必要です。CSPは、Webサイトのセキュリティを強化するために、現代のWeb開発において重要な役割を果たしています。 (CSP の詳細については、「MDN Web ドキュメント」を参照してください。) CSPがAdobe Analyticsに与える影響 CSPの導入によって、WebアプリケーションにおけるJavaScriptの実行を制限できるため、Adobe Analyticsに与える影響を考慮する必要があります。具体的には、Adobe Analyticsが収集するデータに影響を与える可能性があります。そのため、CSPを導入する場合には、Adobe Analyticsとの連携についても考慮する必要があります。 また、CSPの導入によってWebアプリケーションのパフォーマンスにも影響が出る可能性があるため、導入前にパフォーマンステストを行うことが重要です。さらに、CSPの設定には細かいパラメーターが多数存在するため、導入前に専門家の知見を取り入れることをおすすめします。 影響を回避するための設定方法 Adobe Analyticsタグを CSP と連携させるには、以下2 つの設定が必要になります。 タグライブラリのソースを許可する インラインスクリプトを許可する この条件が満たされない場合、タグライブラリおよびその他の必要な JavaScript ファイルはブラウザーでブロックされ、ページに読み込まれません。 CSP は、サーバー応答に Content-Security-Policy HTTP ヘッダーを追加するか、HTML ファイルの <meta> セクションに設定済みの <head> 要素を追加することで実装されます。 ①タグライブラリのソースを許可する CSP を使用する場合は、信頼されたドメインを Content-Security-Policy ヘッダーの値に含める必要があります。 (アドビ管理ホスティングを使用している場合) ▼HTTP ヘッダーの場合 Content-Security-Policy: script-src ‘self’ assets.adobedtm.com…

Adobe Analyticsの「ページの概要」パネルを使ってみる

はじめに Adobe Analyticsで特定のページの分析を行うたびに、プロジェクトを新規作成していませんか?「ページの概要」パネルを利用すれば、簡単な操作だけで、特定のページの主要な指標を取得できます。それでは、早速使ってみましょう。 「ページの概要」の使用方法 プロジェクト左のパネルから「ページの概要」をパネルにドラッグ&ドロップします。 操作は簡単です。「コンポーネントを追加」から対象のページを選択して、「作成」ボタンを押すだけです。セグメントを設定することができますので、流入元を絞り込みたい場合や特定デバイスのみで分析したい場合など、さまざまな条件で絞り込んで分析することができます。 「作成ボタン」をクリックするだけで、以下のようなレポートを簡単に作成できます。 「ページの概要」で何が見れるか? 「ページの概要」パネルでは、以下の項目が作成されます。 これらの項目を活用し、特定ページのページサマリを簡単に把握することができます。 項目 説明 ページビュー – 今月 (これまで) 該当ページの、今月のこれまでのページビュー数。 集計期間を変更するとその期間のページビュー数になります。 ページビュー – 4 週間前 1ヶ月前のページビュー数 ページビュー – 52 週間前 52週前の1ヶ月のページビュー数 トレンド 上記(ページビュー – 今月 (これまで)、ページビュー – 4 週間前、ページビュー – 52 週間前)の日別トレンド比較 すべてのページビューの割合 全ページビューに対する該当ページのページビュー割合 ページでの滞在時間 該当ページの滞在時間ヒストグラム 単一ページの訪問回数 該当ページの訪問回数 リロード回数 該当ページのリロードされた回数 入口 該当ページが入口(ランディングページ)となった回数 出口 該当ページが出口(離脱ページ)となった回数 フロー 該当ページの前後(どこからきて、どこに遷移したか)のフローを表示 まとめ 今回はAdobe…

Adobe Analyticsのアラート機能によるデータ監視

Adobe Analyticsのアラート機能とは 例えば、あるサイトのページビュー数をAdobe Analyticsで毎月集計していたとして、サイトリニューアルのタイミングで計測用のタグの設置を忘れてしまい、しばらく計測データが欠損してしまっていることを集計時に発見した、、などのご経験はありませんか? 計測値のデータ欠損は、マーケティング活動において非常に重要な情報の損失となるため、できるだけ防ぎたいところですよね。 このような場合の対策として、Adobe Analytics のアラート機能をご紹介します。 アラートマネージャー まずはアラートマネージャーを開きます。 (Analytics/コンポーネント/アラート) 「+ 追加」をクリックして、アラートのタイプから「Analytics データアラート」を選択するとアラートビルダーが表示されます。 アラートビルダー アラートの設定画面はこんな感じです。 タイトル アラート名を指定します。 時間の精度 チェックタイミングを、1 時間ごと、毎日、毎週または毎月から指定します。 受信者 アラートの送信先を指定します。ユーザー名、グループ、メールアドレスまたは電話番号に送信できます。 有効期限 アラートの有効期限を設定します。 アラートのトリガー トリガーとなる指標を指定します。 しきい値を指定します。以下のいずれかの条件にすることができます。 異常値が存在する 異常値が予測より上 異常値が予測より下 異常値超過 以上 以下 変更(%) ※セグメントまたはディメンションなどでフィルターの設定も可能です。 アラートプレビュー プレビューにより、最近の 30日間でアラートが何回トリガーされたかがわかります。 トリガーされているアラートが多すぎる場合はしきい値を調整します。 まとめ 今回はAdobe Analyticsにおけるアラート機能をご紹介しました。 アラート機能を利用すれば、 比較的簡単な設定でAdobe Analyticsがデータを監視し、 通常と異なる変化が生じたときにすぐにアラートを送信して、計測異常などを早期発見できますので、素早い復旧が可能になります。 是非ご活用ください。 (アラート機能は、Adobe Analytics Prime および Adobe Analytics Ultimate のユーザーのみご利用いただけます)…

Adobe Analyticsの新しいビジュアライゼーション「主要指標の概要」を使ってみる

Adobe Analyticsのビジュアライゼーションで、「主要指標の概要」ビジュアライゼーションが追加になりました! 「主要指標の概要」で何ができる 「主要指標の概要」を使用すると、特定期間でのトレンド比較、変化率の比較が一つのビッジュアライゼーションの中でできます。 「主要指標の概要」の使用方法 それでは、ビジュアライゼーションを設定してみたいと思います。 プロジェクト左のビジュアライゼーションから「主要指標の概要」をパネルにドラッグ&ドロップします。 今回は、今月のスマホユーザのユニーク訪問者と、昨年同月のユニーク訪問者を比較してみたいと思います。 指標から「ユニーク訪問者」、プライマリ日付範囲から「パネルの日付範囲(今月)」、比較する日付範囲から「昨年同月」、セグメントから「スマホユーザ」を選択して作成作成ボタンを押します。 簡単に主要指標の概要(トレンド比較、変化率)が作成されます。 「主要指標の概要」のビジュアライゼーション設定 ビジュアライゼーションにはいくつかの設定が用意されています。設定するには歯車アイコンをクリックします。 変化率を強調:変化率を強調表示します。(デフォルト) 数値を強調:数値の方を強調表示したい場合、こちらにチェックします。 トレンドラインを表示:トレンドラインを表示するかどうか選択できます。 トレエンドラインに最大値、最小値を表示:最大値、最小値をトレンドライン上に表示したい場合に使用します。 比較率とトレンドラインを表示:比較するトレンドラインを表示するかどうか選択できます。 合計数を表示:プライマリーの合計数を表示する場合に使用します。(デフォルト) 生の差異を表示:差異表示に変更したい場合、こちらにチェックをします。 値を短縮:値を100万単位で表示したい場合に使用します。 「主要指標の概要」の利用例 今四半期の売上と、昨年同四半期の売上を比較して時系列で変化をみてみたい 注文件数が前月から今月にかけてどのように変化しているかみてみたい 昨年と今年で、来訪者の増加割合がどうのように変化しているかみてみたい まとめ 変化率・トレンド比較は、個別のビジュアライゼーションを作成すればこれまでもできていましたが、「主要指標の概要」を使用することでより簡単にできるようになりました。一度試してみてください。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analyticsの変数活用方法(リスト変数編)

Adobe Analyticsの変数はトラフィック変数(prop)、コンバージョン変数(eVar)、イベント変数(events)など用途に合わせて利用可能な様々な機能が用意されています。さらに変数の中でも個別に便利な機能が沢山ありますが、多機能なため活用しきれていないことがあるのではないでしょうか? 第一回目はリストpropを紹介しましたが、今回は第二回目としてリスト変数について紹介します。なおリストpropについては以下をご覧ください。 Adobe Analyticsの変数活用方法(リストprop編) リスト変数の概要 リスト変数はカスタムコンバージョン変数であるeVarと似ていますが、更にリストpropの機能を持ち合わせた変数で特徴としては以下になります。 計測された値は有効期限まで保持(eVarの機能) 区切り文字で区切られた値を分割してレポーティング(リストpropの機能) 例えば商品ページでその商品が複数のカテゴリーに属している場合、カテゴリ単位で表示回数やCV貢献度(貢献数・売上高)を把握したいとします。このような場合に複数のカテゴリ情報を一度にリスト変数で計測することで可能となります。 リスト変数の設定例 実装内容list1 = “cat1,cat2,cat3”; レポートでの表示 ※上記では指標を発生件数としていますが、カスタムイベントや売上高、購入回数なども指定可能です。 設定方法 管理者メニューから「レポートスイートマネージャー」を開きます。 レポートスイートを選択し「設定を編集>コンバージョン>リスト変数」でリスト変数の一覧を表示します。 該当変数の「名前」を入力し、「状態」を「有効」にします。 「値の区切り文字」でセパレーターを指定します。以下は例ではにカンマ「,」を指定しています。 「有効期限」を指定し、「保存」をクリックします。 ※セパレーターは自由に指定可能ですが、変数に設定する値に指定したセパレーターが含まれていると、その位置でデータが区切られてレポーティングされてしまいますので注意が必要です。 制限事項 リスト変数内の区切り文字単位での値は最大255バイトです。(リストPropは全体で100バイトですので、それほど考慮する必要はありません) セット可能な値の数は最大250個となります。  (超過した場合は、先頭の250個以外はレポーティングされません) レポートスイートで利用可能なリスト変数は3個となります。(変数はlist1、list2、list3となります。) 設定した値はeVarと同様有効期限まで保持されます。 同じ値を設定した場合は、重複値は除外されます。 その他 リストPropと同様に分類設定を行うことが出来ます。 レポーティング時の注意点 リスト変数の設定が以下のようになっているとします。 有効期限 訪問 配分 フル 値が保持されることへの注意点 同一訪問内での計測データ # list1 events 1 cat1,cat2 event1 2 cat2,cat3 event1 3 cat2 event2 レポート list1 event1…

Adobe Analytics における低トラフィック値とは

はじめに 今回はAdobe Analyticsにおける低トラフィック値の詳細をご紹介します。 Adobe Analyticsの低トラフィック値とは 例えば、数百万の記事があるサイトを運営しているような場合で、レポートのディメンション変数に大量のユニーク値が入っている場合に「低トラフィック」という項目が表示される場合があります。 Adobe Analyticsでは大量のユニーク値が入ってきても、最も重要な値を確実にレポートに表示するため、より出現性の少ない値を「低トラフィック」としてまとめて表示されます。 低トラフィックの仕組み 変数のユニーク値が1か月に50万件に達しない場合、レポートは影響を受けません。 まず、変数のユニーク値が50万件に達すると、データが低トラフィックにグループ化され始めます。通常、1日に2桁のインスタンスがあった場合は、独自のディメンション項目として認識され始めます。 さらに、ユニーク値が100万件に達した場合、より厳密なフィルタリングが適用されます。1日に3桁の数値のインスタンスがあった場合に、独自のディメンション項目として認識されます。 Adobe Analyticsは大量のユニーク値に対するレポーティングパフォーマンスになるべく影響を与えないよう、この低トラフィックの仕組みを利用して、レポート機能を最適化しています。 しきい値の変更 ユニーク値のしきい値は、デフォルトで第1しきい値が50万件および第2しきい値が100万件です。 デフォルトでも大量の低トラフィックが発生する場合は、しきい値の変更が可能です。 このしきい値は、変数単位で変更できます。MAXはいずれも200万件です。 ただし変更できる変数の数は現状、数個(2、3個?)までのようです。 なお、しきい値の変更は、レポートのパフォーマンスに影響を与える可能性がありますので、十分な検討のうえ適切な変更をおこなってください。 変更が必要な場合は、Adobeカスタマーケアにご相談、ご依頼してください。 最後に 今回はAdobe Analyticsにおける低トラフィック値の詳細をご紹介しました。 Adobe Analyticsレポートのディメンション変数に出現する「低トラフィック」は、一見分かりにくい表現ですが、内容を理解して必要に応じてしきい値を変更し、レポートの最適化を行うこともできますので、是非ご活用ください。 以上、ご参考になりましたら嬉しく思います。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analytics APIで利用するGlobal Company IDを知る方法

はじめに Adobe Analytics APIでのデータ取得を試そうとしたときに、Global Company IDはどこになるのだろうか・・・?と悩んだことがことがありましたので、紹介したいと思います。 方法1:Adobe Analytics 管理メニューより確認する 管理メニューだと会社設定に該当情報があります。 Adobe Analyticsの上部メニューの管理者 > すべての管理者をクリックします。 その後で会社設定の会社設定ホームをクリックします。 それから、会社設定ホームのタブでAPIアクセスをクリックします。 下図だと塗りつぶしていますが、APIアクセス画面の上部でグローバルカンパニーIDが表示されます 方法2:AnalyticsワークスペースのDebuggerを利用する 以下の動画に解説されている内容を転用する形です。 https://experienceleague.adobe.com/docs/analytics-learn/tutorials/apis/using-analysis-workspace-to-build-api-2-requests.html?lang=ja まずDebuggerアイコンを出すために適当なワークスペースのHelpメニューを開き、Enable debuggerをクリックします。(クリック済みならDisable debuggerになるので不要です) 以下のモーダルが表示されるので、OKを選びます。 ワークスペースがリロードされ、ビジュアライゼーションをオンマウスするとDebuggerアイコンが表示されるようになります。 ここからは、Debuggerを使って方法1と同じような情報を取得する、となります。 Debuggerアイコンをクリックし、Freeform Table > 適当な日時を選びます 適当な日時を選んだ後、Oberon XMLモーダルが表示されます。 このうち、cURL内のx-proxy-global-company-idを検索すると、その右横で見つけることができます。 まとめ 今回はAdobe AnalyticsのGlobal Company IDの探し方をご紹介しました。 参考になりましたら幸いです。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの導入、実装、運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。