Adobe Analyticsでは、既存の計測データを削除または編集する方法として「データ修復 API (Data Repair API )」という機能が提供されています。
本記事では、その概要をご紹介します。
データ修復 API は 2021 年にリリースされた機能です。
以前の Adobe Analytics では一度計測して格納されたデータは、通常では編集や削除はできない構造になっていましたが、個人情報保護などの理由で、誤って取得した個人情報データの削除などの必要性が高まり、計測データの削除や編集機能が追加実装・強化されました。
Adobe Analytics のほとんどのデータタイプと変数(prop や eVar 等)は、この API を通じて修復または削除できますが、イベント/指標、マーチャンダイジング変数、その他の変数タイプは使用できないことに注意してください。
※サポートされる変数のリスト(ジョブ定義のリファレンス)
データ修復 API では、以下の項目を指定して特定の変数に対してアクションを実行します。
データ修復 API で指定できるアクションには、以下の通り 4 パターンあります。
データ修復 API には、データ復旧作業をより正確に行うためのフィルター条件が存在します。これらのフィルター条件には、データ列内の特定の値をターゲットにして、データをより正確に調整するためのオプションが用意されています。
また、最近では 更に次の 3 つのフィルタリング機能が追加されました。
データ修復 API は有料サービスです。詳細およびステータスの確認については、Adobe アカウントチームにお問い合わせください。
またデータ修復 API を使用すると、既存の Adobe Analytics データが完全に削除または編集されます。データの誤った削除や変更を最小限に抑えるために、十分な検討と慎重なアプローチをとることをお勧めします。
以上、ご参考になりましたら嬉しく思います。
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