Google Tag Managerデータレイヤー変数の更新・リセットについて

はじめに SPAサイトでGTMのカスタム変数がありえない値になっているものがあり、調査したところオブジェクトや配列の値の更新時に注意点があることが分かりました。 データレイヤー変数とは Google Tag Manager(GTM)でカスタムのページ変数を定義する方法の1つです。 JavaScript変数などより比較的容易に設定できます。 データレイヤー変数の一般的な設定方法 dataLayer.push()関数を使用して設定します。 ※以下、データレイヤーのバージョンは2になります。  例: dataLayer.push({‘Data Layer Name’: ‘value’}). データレイヤー変数更新時の注意点 オブジェクト・配列を変更する場合、子要素の値はクリアされずに保持されたままになるため、値のクリアを先に実行する必要があります。 // data1の設定 dataLayer.push({ data1: { a: ‘value1’, b: ‘value2’ } }); 上記の設定後にdata1.b を使用せずに、data1.aとdata1.cを使用したい時に、下記のように設定し直した場合、 // data1の更新 dataLayer.push({ data1: { a: ‘value3’, c: ‘value4’ } }); data1の値は、 { a: ‘value3’, b: ‘value2’ , c: ‘value4’ } となり、data1.aの値は上書きされますが、data1.bの値は保持されたままになります。 オブジェクトの一部だけ更新したい場合は重宝しますが、全体を更新したい場合は値のクリアを行う必要があります。 // data1の更新の前にクリア処理を入れる…

Google Tag ManagerとGoogle Analytics 4によるクリック数のトラッキング

Google Analyticsは、ウェブサイトでのユーザー行動を計測するための優れたツールです。Google Analytics 4も同様です。 マーケティング担当者は、常にデータを分析し、マーケティングのパフォーマンスを向上させる方法を考え出すことを求められています。中でもクリックトラッキングは、ウェブサイトやアプリ、あるいはメールなど、いつどこでクリックされたかを一元的に計測・分析できる優れたアナリティクス機能の1つです。 本記事では、Google Tag ManagerとGoogle Analytics 4によるクリックトラッキングの設定方法について紹介していきます。 クリックの種類 クリックトラッキングを計測し、ユーザーの行動を十分に理解することはとても重要です。Google AnalyticsとGoogle Analytics 4の両方で使用されるクリックトラッキングの共通点は以下の通りです。 ボタンクリック(「お問い合わせ」ボタンなど) 離脱リンクのクリック(第三者サイトへの外部リンクのクリック) お問い合わせリンクのクリック(メールアドレスや電話番号のクリック) ファイルダウンロード(PDFなどファイルをダウンロードするリンクのクリック) GA4による自動クリックトラッキング GA4ではGoogle Tag Manager(GTM)の追加設定を行わなくても、拡張計測機能を利用して外部リンクをトラッキングできますが、内部リンクのクリックを計測するにはGTMの設定が必要です。GA4で自動的にクリックをトラッキングするには、強化された計測を利用するオプションがあります。この機能は、ページビュー数、スクロール率、離脱クリック、サイト内検索、動画エンゲージメント、ファイルダウンロードを含むアクティビティーを自動的に計測するものです。 管理画面に移動し、GA4の関連プロパティの下にある「データストリーム」をクリックしてください。そして、データストリームを選択します。 関連するデータストリームを選択すると、「拡張計測機能」というセクションが表示されます。 例えば離脱クリックの計測機能は、デフォルトでオンになっていますが、これを無効にしたり、実際に機能しているかどうかを確認したい場合は、画面右下隅にある歯車アイコンをクリックします。またこのアイコンから必要に応じてこれらの計測を無効にすることができます。 GA4でのカスタムクリックトラッキング GA4の拡張計測機能で計測できないクリックをトラッキングしたい場合は、Google Tag Managerの使用は検討すべき最良の選択肢です。Google Tag Managerが提供する様々な組み込み変数により、タグの設定がよりシンプルになります。 Google Tag Managerの左メニューで「変数」をクリックします。次に「組み込み変数」が表示されますので「設定」をクリックします。「クリック」の下にある変数を全てチェックする必要があります。 次にリンククリックのトリガーを作成します。 左メニューの「トリガー」を選択します。 「新規」をクリックし、トリガーの種類を「リンクのみ」にします。 「すべてのリンククリック」を選択すると、Google Tag Managerで全てのリンククリック機能が有効になることが確認できます。 その後、自分のウェブサイトにあるリンクをどれでもいいのでクリックしてください。 プレビューモードを起動すると、リンククリックイベントに気付くはずです。プレビューモードの、最初のLink Clickイベントをクリックして、Variablesタブを選択します。ウェブサイト上のどのリンククリックに対しても、リンククリックが正しく動作していることが確認できます。 また、例えばClick URLというリンククリック変数の1つを使用して、特定のリンクのクリックを正確に追跡することができます。 前のトリガー設定を変更するか、新しいトリガーを作成します。 「一部のリンククリック」を選択します。 下のドロップダウンリストで「Click URL」を選択します。条件は自由に定義できます。ここでは “含む”を選択します。 ボックスには、希望のリクエストURLを記入します。 トリガーを設定したら、この特定のリンクのクリックトラッキングのために新しいGA4タグを作成しましょう。 左のメニューバーから「タグ」をクリックし、「新規」をクリックして新しいタグを作成します。 「Googleアナリティクス:GA4イベント」を選択します。…

グローバルサイトタグとGoogle Tag Managerの違いについて

Google Analyticsの計測にはグローバルサイトタグを使用する方法と、Google Tag Managerを使用する方法があります。本記事では、ウェブサイトをGoogle Analyticsで計測する場合の、それぞれの方法と違いについて説明します。 グローバルサイトタグ Googleのグローバルサイトタグ(gtag.js)は、ウェブサイトに実装可能なタグで、ウェブサイトのページの<head>要素に追加します。<head>要素には、ページのメタデータ(表示されないが、ウェブサイトを管理する上で重要な情報)が格納されます。このグローバルサイトタグは、Google Analyticsだけでなく、複数のGoogle製品に対応しています。このタグを追加すると、Google 広告のような他の製品もサイトに対して有効にすることができ、Google 広告から来るトラフィックの計測値を収集することができます。 グローバルサイトタグを使用する主な利点は、全てのGoogle製品およびサービスで使用できるように設計されていることです。なお他の広告やメディアプラットフォームからのトラフィックを監視したり、他の解析ツールで監視できるようにするには、追加のタグが必要です。 GA4プロパティでグローバルサイトタグを追加するには、「管理」 →「データストリーム」 をクリックし、ウェブストリーム詳細へ進みます。 その後、gtag.jsのコードをコピーして、HTMLの<head>要素に貼り付けてください。 Google Tag Manager Google Tag Managerは複数の広告プラットフォームやシステム向けの多くのタグをシンプルかつ一元的に展開・管理できるタグマネージメントシステム(TMS)です。Google Tag Magaer用のタグをウェブサイトに追加した後、ウェブベースのインターフェイスから、多くのプラットフォームの分析・計測タグを展開することが可能です。 Google Tag ManagerでGoogle Analytics 4のタグを使用する方法 Google Tag Managerでは、以下の2つのGoogle Analytics 4用のタグが用意されています。 Google アナリティクス:GA4設定 Google アナリティクス:GA4イベント 「Googleアナリティクス:GA4設定」タグは、Google Analytics 4プロパティのGoogle Analyticsのデータ収集を初期化するもので、全てのページに追加する必要があります。これにより、Google Analytics 4の基本的な計測が可能になります。設定段階で拡張計測機能が有効になっている場合は、拡張計測イベントも含まれます。 「Googleアナリティクス:GA4イベント」タグは、ウェブサイト上での特定のインタラクションを計測するためのタグで、Google Analytics 4プロパティにカスタムイベントを送信することができます。このタグでカスタムイベントを使用すると、拡張計測機能をオンにすることで有効になる拡張計測イベント以外の独自の計測を行うことが出来ます。 グローバルサイトタグとGoogle Tag Managerの違いについて Googleのグローバルサイトタグを使用する場合とGoogle Tag Managerを使用する場合の主な違いは以下の通りです。 グローバルサイトタグはGoogle製品のタグのみ対応となりますが、Google Tag ManagerはあらゆるHTMLまたはJavaScriptタグに対応可能です。…

Google Tag Managerの自動イベント変数を利用して外部リンクのクリック数を計測する方法

ウェブサイトの計測においてページ内の外部リンクをクリックした数および、その属性情報を計測したいケースがあると思います。 本記事ではGoogle Tag Managerの自動イベント変数を利用してGoogle Analticsユニバーサルアナリティクス(以下、UA)及びGoogle Analytics4(以下、GA4)で計測する方法を紹介していきます。 前提となる計測仕様 計測タイミング 外部リンクをクリックしたとき UAイベントカテゴリ/GA4イベント “外部リンククリック”という文字列 UAイベントアクション/GA4イベントパラメーター(ev_action) クリックURL UAイベントラベル/GA4イベントパラメーター(ev_label) ページURL 外部リンク判定用ユーザー定義変数の作成 以下の内容でユーザー定義変数を作成します。 変数名 ExternalLink 変数のタイプ 自動イベント変数 変数タイプ 要素URL 要素タイプ アウトバウンド ※要素タイプに「アウトバウンド」を指定することでクリックした要素のURLが外部リンクかどうかを判定し、外部リンクのときはtrueをそれ以外のときはfalseを返す変数が定義可能です。 また「アフィリエイトドメイン」で自ドメイン以外のドメインを内部リンクとして定義することも可能です。(複数ドメインの場合はカンマ区切りでを指定) 外部リンククリック用トリガーの作成 以下の内容でトリガーを作成します。 トリガーのタイプ クリック・リンクのみ このトリガーの発生場所 一部のリンククリック トリガーの条件 ExternalLink:等しい:true 計測用UAタグの作成 以下の内容でタグを作成します。 タグの種類 Googleアナリティクス:ユニバーサルアナリティクス トラッキングタイプ イベント カテゴリ 外部リンククリック アクション {{Click URL}} ラベル {{Page URL}} トリガー 先に作成したExternal Link Click 計測用GA4タグの作成 以下の内容でタグを作成します。…