GA4のInsights(インサイト)活用方法

はじめに

Web運用担当者の皆さまは、日々Google Analyticsでページ毎の分析をされていらっしゃると思います。分析の際に、トレンドの変化を検出するInsights(インサイト)はご活用されていますでしょうか?

このページでは、そのInsights(インサイト)の活用方法や、最近更新された内容についてご説明いたします。サイトの新たな課題の発見など、お役に立てれば幸いです。

インサイトの概要

Insights(インサイト)とは、GA4の機会学習によって、サイト内での傾向が何か見つかったり異常値が検出された場合に教えてくれる機能のことです。

このインサイト機能には、GA4側から自動で知らせてくれる「自動インサイト」と、ユーザー自身で設定した条件を元に通知してくれる「カスタムインサイト」があります。

自動インサイトは、新たな傾向やデータの異常が検出された際に、GA4の画面上に表示してくれる機能です。設定の必要はなく、元々GA4で用意されている機能になります。

カスタムインサイトは、ユーザー自身で「データ変化の検出条件」を設定できる機能です。条件に該当した場合、GA4の画面上に表示され、メールで通知を受けることも可能です。

最新の更新内容

トレンド変化を検出するInsights(インサイト)は、2024年2月13日に更新されました。

更新前のGA4では、データの「急激な増減」がプロパティ内で発生した際に、その数値の変化をレポートする機能のみでした。

しかし、更新後は「急激な増減」が発生した場合だけでなく、「長期間にわたって微妙な変化が継続した場合」でも同様のレポートが行われるようになりました。

本機能は、ホーム画面下部の [分析情報と最適化案] セクション、レポートのスナップショットと広告スナップショット等で、表示されます。

・[分析情報と最適化案] セクションでの表示

前述した自動インサイトとカスタムインサイトの両方を、このセクションで確認することが可能です。自動インサイトは、上部に「分析情報」と表記されています。カスタムインサイトは、設定されている場合に表示されます。

・レポートのスナップショットでの表示

右上のアイコンをクリックすると、右側に分析情報が表示されます。

・広告スナップショットでの表示

右上のアイコンをクリックすると、右側に分析情報が表示されます。

インサイトを活用するには

このようにInsights(インサイト)は、日々ウェブサイトで発生するイベント数、サイトに訪れるユーザー数など、指標の変化を検出してくれる便利な機能です。

より詳細な分析をして活用してために、自動インサイトだけではなく「カスタムインサイト」を設定すると良いでしょう。

カスタムインサイトの設定方法は、GA4の「ホームの[分析情報と最適化案]セクション>すべての統計情報を表示 > Insights > 作成ボタン」から行えます。

・ホームの[分析情報と最適化案]セクション

・Insightsの画面

作成ボタンを押すと、カスタムインサイトを作成の画面が表示されます。こちらで評価の頻度、セグメント、指標、条件を設定し、必要に応じてメール通知を受けることも可能です。

設定項目の詳細は以下です。

  • 評価の頻度 1時間単位(ウェブのみ)・日別・週別・月別
  • セグメント 変更ボタンから作成が可能
  • 指標    ユーザー数・イベント数・収益・キーイベント数などの指標が利用可能
  • 条件    異常値があります・○○以上/以下・○○%上昇/低下など

キーイベント(旧コンバージョン)の上昇を検出したい場合は、指標をキーイベント、条件を20%上昇などと設定し、比較期間も設定することで検出可能となり、効果的なウェブサイトの運用につながると思います。

このようにご自身のサイトの目的に応じて設定することで、GA4のデータをより深く理解することが出来ます。

まとめ

今回はGA4でインサイトの設定方法・活用する方法についてご紹介いたしました。

Implement DigitalではGoogle Analytics / Google Tag Manager の導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。

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