セグメントって何?

By Shwe Zin Oo
Adobe Analytics のセグメント(Segment)を使うと、特定のディメンションやイベントに条件を適用し全データの中から条件に合うデータを抽出でき、実際の活動に役立つWeb分析ができます。つまりセグメントを使うと、特定の行動をした訪問や訪問者のデータのみを取り出して、流入経路やサイト内行動を知ることができます。いくつか例題をあげて、それにどうセグメントを使ったらよいかを説明しましょう。

Adobe Analyticsのセグメントを使って分析したい行動の例

  1. サイトに特定の(リアルな)場所からアクセスしている人を分析したい(小売りをしている店舗がその場所にあって、オフラインにその店舗がオンラインでの顧客の行動にどう影響するかを知りたいため)
  2. サイトで1ページ以上のページを見ている人の行動を分析したい(複数のページを訪問する理由を絞り込み、その知見を使って、サイトのトラフィックをもっと増やしたいため)
  3. ホームページに掲載されているメール登録リンクをクリックした訪問者が、そもそもどんなソースから来たかを分析したい(その行動につながったトラフィックのソースを特定できれば、そのトラフィックのソースにもっと投資して、さらに多くの訪問者にサインアップボタンをクリックしてもらえるはず)
  4. モバイルからの訪問を分析したい(モバイルサイトの設計を決める必要があって、さらにモバイルの訪問者が訪問した目的を効率的に済ませられるよう設計したいため)。

セグメントの設定方法

Adobe Analyticsのワークスペースメニューの左のほうにセグメントボタンがあります。クリックすると、既に作成したものや、アクセス可能なセグメントのリストが左に表示されます。Componentの下のSegmentsを選ぶと、Segment Builderの画面(下図)になるはずです。
セグメントを作るにはここで、ディメンションと、セグメントまたはメトリックを選びます。eVarやpropでも選択できます。使いたいメトリックやセグメントがあればそれを定義フィールドにドラッグしてください。

次にオペレータを選び、さらにコンテナを設定します。
この設定をするには、Segment Builderの中で、左の列からディメンションなどを選び、それをDimensionフィールドにドラッグ&ドロップします。

Adobe Analytics Segment Dashboard

オペレータを理解する

次に、選択したディメンションなどからドロップダウンでオペㇾータを選びます。名前のほか、例えば「contains」を選ぶと、その値を含むページだけを選べます。
Adobe Analytics Operator
全訪問者を含めるディメンションからセグメントを作成する場合は、「exists」オペレータを使用します。たとえば、eコマースサイトでは、サイト内検索条件にディメンションを設定して、レポートに検索ボックスに入力した検索条件を取り込めます。レポートは検索に使った言葉を取得しますが、検索を実行したサイトのすべての訪問のセグメントを作成するには、オペレータを「exists」に設定します。つまり、訪問セッションで少なくとも1回はその値が設定されたすべての訪問がカウントされます。このセグメントを訪問数のメトリックのレポートで使用すると、サイト内検索が「exists」訪問のみが表示されます。
メトリックを「カートに追加」などの定義フィールドにドラッグした場合は、フィールドに1を、「greater than」オペレータを入力すると、ユーザーが複数のアイテムを追加した訪問だけをセグメントに含められます。

コンテナを理解する

ではコンテナを選んでみましょう。
「Show」というドロップダウンメニューを選ぶと、「Hit」「Visit」「Visitor」などのコンテナを選べます。

Adobe Containers Settings

目的にあわせてコンテナを選ぶわけですが、「Hit」コンテナ(PageViewコンテナとも呼ばれます)は、利用可能なコンテナの中で最も限定的なもので、使われることも少ないものです。Hitコンテナ内のルールがヒットと一致すると、その個々のヒットのみがセグメントに含まれます。個人の訪問内の他のヒットもルールに一致しない限り、他のヒットはすべて除外されます。
「Visit」コンテナは、使用可能な3つのバケットの中で最大のものです。設定したルールに合ったヒットが見つかると、その同じ訪問内のすべてのヒットを取り出します。また、個人が生成したすべての訪問にすべてのヒットが表示されます。

最も幅広いセグメントが優れているとは限りません。たとえば、ディスプレイ広告のようなマーケティングチャネルのセグメントを作成する場合、Visitorコンテナを使うと問題があります。1人の訪問者はサイトに何度も訪れることができますが、1つは1つのソースからだったとしても、その他の訪問は、有料検索やソーシャルメディアなどの他のマーケティング情報源を介して行われている可能性があります。したがって、Visitorコンテナを使った場合は、ディスプレイ広告から来なかった他の多くの訪問も含まれます。いま例として設定しているシナリオでは、Visitorコンテナが最適です。
Segment Builderでは、分析対象の複数のディメンションからセグメントを作成することもできます。たとえば、「exists」オペレータを使ってメトリック「Cart Additions」をドロップします。それから「Add Container」をクリックします。次に、「Orders」メトリックに「equals 0」をドラッグ&ドロップします。これで、自分のカートに何かを追加したけれども購入に至らなかった訪問のセグメントが作れました。
Adobe Cart Additions and Orders
「Options」という歯車アイコンでは、セグメントを「Exclude」する設定ができます。「does not equal」オペレータを使うのと、Excludeすることには少し違いがあります。
Adobe Options
ホームページ以外のすべてのページへの訪問を見るためのセグメントを作成しようとすると、ディメンションとして「Pages」を使えて、「page does not equal」 – 「home page」というオペレータを使用できます。こうすると、ページがhomepageに等しくないページを少なくとも1つは見た訪問を確認できます。しかし、これは、homepageに触れたページなど、他のページに触れた訪問を含むことになります。ページが「homepage」に等しい訪問を厳密に切り捨てるためには、「Exclude」キャンバスが必要です。このオペレータを使うと、homepageを少なくとも1回タッチした訪問は、全部削除されます。
Adobe Visit Setting

セグメントを共有するには

いったん定義したセグメントは他のユーザーと共有できます。それには Components > Segmentsと選択します。するとあなたがアクセス権をもつ全セグメントのリストが表示されます。 どれか1つを共有するには、セグメント名の横にあるチェックボックスをクリックします。オプションのリボンがページ上部に表示されるので、shareボタンをクリックして、共有するユーザーを選択します。
Adobe Sharing Options