Smartsheet 数式と関数の使い方(応用編)

はじめに Smartsheetでは、数式と関数を使用して、単一のシート内または複数のシートを跨いで計算や参照を実行することができます。また記号やドロップダウンフィールドを自動化することもできます。前回は基本編として数式と関数の設定方法の概要を紹介しましたが、今回は応用編として子階層のデータを取得する方法、設定した数式を他の行にも適用する方法、シート間の数式の使用方法を紹介したいと思います。 子階層のデータを取得する Smartsheetは階層でインデントを設定出来ますが、親階層のセルで子階層のデータを関数で取得することが出来ます。 (1)具体的にはCHILDREN()関数を使用しますが、例えば子階層の合計値をSUM関数で取得する場合は以下のような数式を設定します。 =SUM(CHILDREN()) 以下は子階層「商品1」〜「商品5」の定価合計値を親階層に設定する例です。 (2)数式を設定すると以下のように子階層の合計値が表示されます。 設定した数式を他の行にも適用する 設定した数式を他の行にも適用するには、いくつか方法があります。 ドラッグフィル ドラッグフィルは値または数式を1つのセルから他のセルにコピーします。 なお、数式でドラッグフィルを使用すると、セル参照は自動的に新しい配置が反映されます。 例えば上記のようなシートがあり「商品1」の「割引後価格」を以下のような数式で設定します。 =定価1 – (定価1 * 割引率1) 設定した「商品1」の「割引後価格」をドラッグフィルで「商品2」〜「商品5」にも適用してみましょう。 (1)該当セルを選択し、右下にカーソルを合わせると十字マークが表示されます。 (2)そのままドラッグしながらコピーしたい列までカーソルを移動しドロップします。 「商品5」の数式を確認すると、セル参照が新しい配置(5行目)が反映されていることが確認出来ます。 列の数式 列の数式を使用すると、すべての行に数式を適用することができます。 ただし数式に行番号が指定されたセルを指定することは出来ませんので、@row、列参照、 シート間参照を使用する必要があります。 それでは「消費税」を列の数式で設定する例で説明していきます。 (1)「商品1」の消費税を以下の数式で設定します。 =割引後価格@row – (割引後価格@row * 0.1) ※数式に行番号を指定すると列の数式が設定出来ませんので”@row”を指定しています。 (2)数式を設定したセルを選択後、右クリックしメニューの「列の数式に変換」を指定します。 (3)「商品2」〜「商品5」の「消費税」が表示されました。 ※列の数式が設定されると列ヘッダに「fxマーク」が表示されます。(この列が列の数式を設定していることを把握出来ます。) 列の数式を編集したい場合は、セルを選択後、右クリックでメニューを表示し「列の編集」を、「列の数式」から「セルの数式」に戻したい場合は、「セルの式に変換」をクリックします。 シート間の数式 Smartsheet では数式を使用して複数のシート間で計算を実行することも可能です。 今回は以下のようなシートで東京の売上高を別シートの売上データから集計する数式を設定していきます。 (1)東京の売上高セルを選択し=SUM(まで入力します。 (2)「別のシートを参照」をクリックします。 (3)「別シートを参照」ダイアログが表示されますので、「東京エリアの売上」シートを検索し選択します。 (4)売上高の行をすべて選択し「参照の挿入」をクリックします。 (5)SUM関数の数式が完成していることを確認し、Enterキーを入力します。 (6)以下のように東京の売上高の数式が完成しました。 まとめ 今回はSmartsheetの数式と関数の応用的な使用方法について説明しました。数式を使用して計算やデータ処理を自動化し、プロジェクト管理を効率化することができます。是非活用してください。 Implement DigitalではSmartsheet運用支援サービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Smartsheet 数式と関数の使い方(基本編)

はじめに Smartsheetでは、数式と関数を使用して、単一のシート内または複数のシートを跨いで計算や参照を実行することができます。また記号やドロップダウンフィールドを自動化することもできます。本記事では数式と関数の基本的な使い方を紹介します。 権限レベル Smartsheetでは、シートのオーナーや管理者はシート全体を完全に制御でき、ロックされたフィールドとロックされていないフィールドの両方で数式の作成や編集が可能です。一方、編集者はロックされていないフィールドのみで数式を作成および編集することができます。ロックされたフィールドとは、保護されたセルであり、最初に保護を解除しなければ変更できません。 数式を設定可能なフィールドタイプ Smartsheetでは、以下のフィールドタイプで数式を設定できます。 文字列/数値フィールド 連絡先リストフィールド 日付フィールド ドロップダウンリストフィード チェックボックスフィールド 記号フィールド %割り当てフィールド ただし、フィールドが依存関係やリソース管理に使用されている場合、ユーザーは数式を設定できません。 数式の設定が制限されたフィールドタイプ Smartsheetには、数式を設定できないフィールドがいくつかあります。 リソース管理で使用されている連絡先リストフィールド システムフィールド デフォルトカラム 「添付ファイル」「コメント」「行アクションインジケーター」 依存関係とリソース管理に使用されるフィールド 「開始日」「終了日」「期間」「先行タスク」「%完了」 Smartsheetで数式を作成する際には、これらの制限を念頭に置くことが重要です。これにより、エラーや予期しない結果を回避することができます。 演算子と関数 演算子 Smartsheetの数式では以下の演算子を使用出来ます。 演算子 説明 + 追加 – 減算 * 乗算 / 除算 ^ 指数 < より小さい > より大きい >= より大きいか等しい <= より小さいか等しい = 等しい <> 等しくない 関数 SmartsheetはSUM、AGV、IFなど様々な関数が使用出来ます。 使用可能な関数については、Smartsheet 関数リストを参照してください。 数式の設定方法…

Smartsheetのアラートとリマインダーの活用方法

はじめに Smartsheetのアラート・リマインダーを使用することは、時間を節約し、重要な情報が関係者に適時共有されることを保証する効果的な方法です。 本記事ではSmartsheetこのアラート・リマインダー機能を活用する方法について説明します。 アラート アラートは、シート内の重要な情報の変更や更新をリアルタイムで通知する反応型の方法です。これにより、新しい動向に迅速に対応し、タスクや責任を管理することができます。 リマインダー リマインダーは、シート内の重要なタスクについて自分自身や他の人にプロアクティブにリマインドする方法です。重要な日付や時間に対してタスク所有者に事前通知することで、急ぎの対応を避け、プロジェクトがスケジュール通りに進行することを確認できます。 シート全体に定期的なリマインダーを設定する あなたのチームはシートのアイテムを更新することにはかなり優れていますが、更新を行うことを忘れることがあります。また、プロジェクトが必要な日付に近づいているときには、アラートを受け取りたいと思っています。そこで 毎週金曜日に未完了タスクの担当者にリマインダーを通知するワークフローを作成していきます。 ワークフローはゼロから作成する方法とテンプレートギャラリーから選択して作成する方法がありますが、今回はテンプレートギャラリーを利用します。 自動化メニューの「テンプレートからワークフローを作成…」を選択します。 テンプレートの中から「特定の日付にユーザーにリマインダーを送信」を選択します。 リマインダーワークフローを選択したため、アクションパネルはすでに「ユーザーにアラート送信」が選択されています。なぜなら、誰かにアラートを送信することとリマインダーを設定することは同じアクションだからです。 ワークフローに名前を付けてトリガーを定義します。このワークフローは毎週金曜日に実行したいので、トリガーが「日付に達した場合」に設定されていることを確認した上で「1回実行」ドロップダウンから「カスタム」を選択します。 デフォルトはすでに「次の間隔で繰り返す」は1週間に設定されています。したがって、「繰り返しパターン」ドロップダウンから「金曜日」を選択するだけです。なお、このリマインダーを金曜日以外の別の曜日にも送信したい場合は、複数の曜日を選択できることも出来ます。 リマインダーを通知送する時間を指定します。ここでは17:00を選択します。なお、タイムゾーンはシートオーナーのタイムゾーンであることを知っておくことが重要です。 ワークフローの条件を1つ設定しましょう。条件パネルで、「フィールドを選択」から「ステータス」を選択し、「未開始」と「進行中」の値を設定します。 リマインダーの通知先を担当者に設定します。「特定のユーザーに送信」のドロップダウンから「セル内に含まれているの連絡先に送信」を選択して列を設定してください。 最後に保存をクリックし、ワークフローの作成は完了です。 注意点 設定した条件を満たすシート内のすべての行に対してワークフローが同時にトリガーされます。 日付のない行は、日付フィールドベースのワークフローに含まれません。 トリガーのタイムゾーンは、シートのオーナーのタイムゾーンと同じになります。 シートが空の場合、ワークフローをリマインダーを通知しません。 行レベルで一回のみのリマインダーを設定する シート内の特定の行に対し一度だけリマインダーを通知することも可能です。この場合は対象の行全体を選択後、右クリックで行のメニューを表示し「リマインダーの設定…」を選択します。 これにより「新しいリマインダー」ダイアログが開き、1回限りのリマインダーを設定できます。このウィンドウでは、この行に割り当てられたユーザーが、締め切り前にリマインダーを受け取るよう指定できます。これにより、締め切りが過ぎる前に必要なフィールドを更新することができます。 このリマインダーはシートに共有された人または任意の連絡先列に送信することができます。複数選択連絡先列がある場合、行レベルのリマインダーは、セル内のすべての名前に送信されます。 次に、必要な日付列を指定する必要があります。 「日付リンク」をクリックし、任意の日付列を選択するか、このアラートを送信する特定の日付を指定できます。 リマインダーが設定された行には、行アクション指示列にベルアイコンが表示されます。一度限りのリマインダーは繰り返しのないタスクに適していますが、チームがタスクを適切に更新するようにする必要があります。 まとめ アラートやリマインダーをワークフローで自動化することで、的確かつ正確な情報を受け取り、ユーザーがその情報を最新の状態に保つことができます。全体的にこれらの自動化を使用することで、エラーや遅延、締め切りの見落としなどのリスクを最小限に抑えながら、より速く効率的に作業することができます。 Implement DigitalではSmartsheet運用支援サービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analyticsの処理ルールの使い方

はじめに Adobe Analyticsのレポートスイートマネージャーには「処理ルール(processing rules)」という、アドビサーバー側でレポート変数の処理および収集の設定ができる機能があります。 この処理ルールをうまく使いこなすことで、より効果的な分析が可能になります。 ※処理ルールを設定するには管理者権限が必要です。 処理ルールの作り方 処理ルールはレポートスイートで設定されます。 Analytics/管理者/レポートスイートの順にクリックします。 レポートスイートを選択します。 設定を編集/一般/処理ルールの順にクリックします。 処理ルールページで「ルールの追加」をクリックします。 「条件を追加」をクリックし、ルールを適用するタイミングを選択します。 「アクションを追加」をクリックし、条件が一致した場合に実行するアクションを選択します。 ルールの詳細を含むメモを追加し、「保存」をクリックします。 ルールの条件は、コンテキスト変数などの値が一致するか、または値が存在するかどうかをチェックします。複数の条件を追加でき、OR条件またはAND条件を選択できます。 定義したアクションを常に実行する場合は、条件なしのルールを作成できます。 ※コンテキストデータ変数(contextData) 処理ルールの例 処理ルールの一般的な事例です。 クエリ文字列パラメーターからのキャンペーン ID の入力 製品の概要ページからの「製品表示」イベントの設定 eVar 値を prop にコピーしてパスを指定 レポート内の値のクリーンアップ コンテキストデータ変数を使用したイベントの設定 注意すべきこと ルールは単一のレポートスイートに適用されます。 処理ルールはリストに表示された順番(変更可能)で適用されます。 処理ルールは、保存後すぐにレポートスイートに適用されます。 処理ルールは、コンテキストデータ変数にアクセスする唯一の方法です。 製品文字列、リファラー、ユーザーエージェントは変更できません。 モバイルデバイスの属性と分類は使用できません。 処理ルールで読み取れるように、クエリー文字列値を Unicode または UTF-8 でエンコードする必要があります。 各レポートスイートでは、ルールの数は 150 個まで、ルールに含まれる条件の数は 30 個までに制限されます。 大文字と小文字が区別されません。 まとめ 本記事では、Adobe Analyticsの処理ルールについて、その概要、作成方法、そして事例を紹介しました。処理ルールは、Webサイトやアプリの訪問者の行動を分析するために使用されるもので、うまく活用することで、より効果的な分析が可能になります。ルールを作成する際には、以下のようなポイントに注意する必要があります。 ルールの作成には、条件、アクション、例外などを設定する必要があります。 条件の数や条件の組み合わせには制限があるため、適切に使い分ける必要があります。 ルールを作成する際には、分析の目的に合わせて、適切な設定を行う必要があります。 また、処理ルールをうまく使いこなすことで、以下のような効果が期待できます。…

Adobe Launchで読了計測を実装してみる

はじめに 記事が読了されているかどうかが気になる、というお話はそれなりに耳にすることがありますので、Adobe Launchにて読了計測を実装してみる例を取り上げてみたいと思います。 Enters Viewport LaunchのEnters Viewportは特定のHTML要素が見えたときにルールを発火させるEVENTです。 これを利用して、読了位置(多くはフッター近辺だと思います)が見えたら読了を計測する、というルールを設定することで読了計測を実現します。 読了計測を行う上で決めること 読了位置を決めることが重要です。 今回の例としてIMPLEMENTDIGITALのコラム記事ページの読了計測をするとして、フッターブロックの「お問い合わせ」のHTML要素が見えたら読了とみなします。 例: ルール例 その他、以下の条件/要件を追加してルールを作ってみます。 「どのコラム記事」が読了されたかは、本例ではページURLやページタイトルを利用するものとし、eVar1〜3にて計測します 読了計測対象のページはIMPLEMENTDIGITALのコラム記事ページのみとする トップページやカテゴリトップページなど他のページでは計測しない 読了数のカウント用にevent50を策定する (専用のカスタムイベントがあると読了数をレポーティングしやすいため) 設定してみたルール例がこちらとなります。 ●EVENTS もちろんEnters Viewportです。 また、読了とみなすHTMLブロックが見えた際に即時かつ最初の1回のみ発火と設定しています。 ●CONDTION ドメインとパスとでIMPLEMENTDIGITALのコラム記事ページのみ対象とするとしました。 ●ACTIONS いつものAdobe Analytics計測の設定です。 Clear Variablesは設定項目がないACTIONのため割愛しております。 Set Variables Send Beacon 読了計測はページビュー数のカウントをさせたくなかったのでs.tlを選び、カスタムリンク計測としました カスタムリンクレポートに「Finish Reading Tracking」という値も計測されるようになるため、読了計測のみを絞り込む際などに活用します。 なお、本例では挙げていませんが、ドメインやサイトセクション、記事カテゴリ、タグなども一緒に計測するとより面白い分析ができるかもしれません。 Implement DigitalではAdobe Launchの導入、運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Target のアクティビティIDからアクティビティを特定する

はじめに Adobe Target のアクティビティを確認したい場合に、アクティビティIDからアクティビティを特定する方法を紹介します。 ※アクティビティIDとはアクティビティの詳細情報に表示されている数字を指します。 手順 アクティビティ一覧を表示します。 ブラウザーの開発者ツールを開きます。 ページの再読み込みを行います。 ネットワークパネルで、「activities.at.json」でフィルタリングを行います。 activities.at.jsonのレスポンスを整形表示にします。 対象のアクティビティIDで検索します。 アクティビティの件数が多くて現在のページに全て表示されていない場合は、アクティビティ一覧を下までスクロールさせてさらにactivities.at.jsonを読み込ませて同様に検索を行います。(アクティビティが大量にある場合は、すべてのアクティビティのリストを表示させて後でレスポンスの検索からIDを検索する方法が有効です) activities.at.jsonのitems > sync > root > targetIdがアクティビティIDにあたります(①)。少し上にある「jcr:title」がアクティビティ名称(②)になりますので、対象のアクティビティが特定できます。 まとめ 今回は個別のTarget実装というよりは、トラブルシューティング等で複数のアクティビティから特定のアクティビティを見つけるような時に使えるようなTipsになります。 もし何かの時にお役立て頂けましたら幸いです。 Implement DigitalではAdobe Targetの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analyticsのワークスペースプロジェクトがログインしなくても見れるようになった

はじめに Adobe Analyticsのアカウントを持たないユーザでも、ワークスペースプロジェクトが閲覧できるようになりました。早速試してみましょう。 任意ユーザに共有する方法 ワークスペースの「共有」から「任意のユーザーと共有」を選択します。 「読み取り専用プロジェクトを任意のユーザーと共有」をアクティブにします。(デフォルトは非アクティブです。) 専用リンクをコピーして、共有したいユーザに展開するだけです。 認証を要求することもできます。その場合は、「Experience Cloud 認証を要求を」をアクティブにします。 共有されたユーザができること ログインなしにワークスペースプロジェクトを読み取り専用で閲覧することができます。 集計期間を変更することができ、変更した期間の集計データを確認することができます。これはPDFレポートではできなかった操作です。 共有の際の注意点 この機能はデフォルトで有効になっています。逆に利用させたくない場合は、管理者が無効にする必要があります。 プロジェクトの中にビジュアライゼーションが50以上ある場合は、共有することができません。 多数のユーザが同時にアクセスすると、アクセスできなくなる場合があります。 まとめ まだ限定リリースですが、これまでそのためだけにアカウントを作成するもの手間がかかると思っていた方、代わりにPDFレポートを配信をしていた方などには朗報です。 是非一度試してみてください。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

最新のGoogle Analytics4アップデート情報(2023年5月17日現在)

はじめに Google Analytics ユニバーサル アナリティクスの終了まであと2ヶ月を切りました。 皆さんはもうGoogle Analytics4への切り替えも行い、Google Analytics4でのレポーティング作業も始まった人も多いかと思います。 Google Analytics4は、常にアップデートを実施しております。 先日も最新のアップデートが行われたので、その詳細について共有したいと思います。 1. アトリビューションモデルについての変更 2023年5月よりファーストクリック、線形、減衰、接点ベースのアトリビューション モデルが廃止されました。既存で使われているこれらのアトリビューションについては9月よりサポートされなくなります。 これに代わり、Google Analytics4ではより高度なアトリビューションモデルが導入されており、より効果的なマルチチャネルマーケティングが可能になりました。これにより、どのチャネルやタッチポイントが最も重要であるかを理解し、マーケティング戦略を改善し、ROIを最大化することができます。 今後はGoogle Analytics4のアトリビューションモデルを活用し、より精度の高い分析を行いましょう。 ※アトリビューションモデルとは・・・ アトリビューションモデルとは、顧客の購買行動を複数のマーケティングチャネルやタッチポイント(広告、SNS、ウェブサイトなど)によって分析し、それぞれがどの程度貢献したかを測定するための手法のことです。これは、マルチチャネルマーケティングにおいて、どのチャネルやタッチポイントが最も重要であるかを理解するために必要なものであり、マーケティング戦略の改善やROIの最大化に役立ちます。 2. 正規表現を使用してイベントを変更、作成 Google Analytics 4では、正規表現を使用してイベントを変更または作成することができるようになりました。この機能により、ユニバーサルアナリティクスからGoogle Analytics 4に移行する際に、より柔軟な設定が可能になりました。正規表現を使用してリンク先とイベントの目標を定義することで、より正確な分析が行えます。これにより、マーケティング戦略の改善につながる情報を得ることができます。 3. アカウントで使用できるプロパティ数の変更(100→2000) Google Analyticsのアカウントに設定可能なプロパティの数が増加しました。以前は100でしたが、2,000に増え、プロパティをより柔軟に整理できるようになりました。また、Google アナリティクス360で使用できるサブプロパティ数の上限が400に設定されましたが、必要に応じてサポートに依頼して増やすことができるようになりました。 まとめ 以上が最近行われたGoogle Analytics4のアップデート情報となります。 Google Analytics4は、今後も頻繁にアップデートが行われる予定です。 最新情報は、アナリティクスヘルプのページ (https://support.google.com/analytics/answer/9164320?hl=ja)より 確認ができます。Google Analytics4を最大限に活用し、より正確な分析を行い、マーケティング戦略の改善に役立てましょう。 Implement DigitalではGoogle Tag Manger/Google Analyticsの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

GA4で複数選択項目をカスタムディメンションで計測する方法

はじめに GA4で複数の選択項目を計測する場合、どのように設定するのが適切でしょうか? 例えば、商品検索フォームで複数の商品カテゴリーを指定できる場合、訪問者がどの商品カテゴリーを選択して検索を行ったかを計測することができます。これにより、興味のある商品カテゴリーを把握することができます。 本記事では、このような場合にどのように計測を実現するかを紹介していきます。 計測仕様 訪問者が検索を行った際に、どの商品カテゴリーを選択したかを以下の2種類のカスタムディメンションで計測します。 カスタムディメンション1:検索カテゴリー_組み合わせ このディメンションでは、訪問者がどのような組み合わせで商品カテゴリーを指定したかを把握することができます。ただし、それぞれの商品カテゴリーがどのくらい指定されたかを集計するのは大変です。 イベント名 search_multiple イベントパラメータ名 search_category_multiple イベントパラメータ値 商品カテゴリーをコロン(:)で連結した値 イベントパラメータ値の例 (cat1、cat2、cat3を選択した場合) cat1:cat2:cat3 カスタムディメンション2:検索カテゴリー_個別 このディメンションでは、組み合わせを把握することはできませんが、各商品カテゴリーが検索された回数を把握することができます。 イベント名 seach_single イベントパラメータ名 search_category_single イベントパラメータ値 商品カテゴリーの値 イベントパラメータ値の例 (cat1、cat2、cat3を選択した場合) cat1 cat2 cat3 ※3回に分けて計測します。 この2つのディメンションを計測することで、様々な分析が可能になると考えます。 それでは、具体的な設定方法について見ていきましょう。 検索フォームのHTML構造 今回紹介する設定方法は、検索フォームが以下のようなHTML構造になっているものとします。 商品検索 カテゴリー1 カテゴリー2 カテゴリー3 カテゴリー4 カテゴリー5 GA4の設定 カスタムディメンションの設定 以下の内容で2種類のカスタムディメンションを設定します。 ディメンション名 検索カテゴリー_組み合わせ 範囲 イベント イベントパラメータ search_category_multiple ディメンション名 検索カテゴリー_個別 範囲 イベント イベントパラメータ…

Smartsheetの会話機能

Smartsheetの会話機能とは? Smartsheetの会話機能は、チーム内の重要なコミュニケーションをリアルタイムで管理・監視することができます。会話はSmartsheetの行、シート、ワークスペースのレベルで利用することができます。 ユーザーは、@(アットマーク)でメンションし、シート上で直接リアルタイムに返信、またはアプリケーションを切り替えることなくメールから返信することができます。 シートを共有している全員が、自分の仕事の流れの中で、コメントを追ったり、見たり、返信したりすることができます。 全員が同じ情報を参照することで、会話の生産性が向上し、チームの連携が保たれます。 必要な権限 シートにアクセス権限があれば、会話のコメントを表示または印刷することができます。 以下のアクションを実行するには、追加の権限レベルが必要です。 アクション 必要な権限 コメントの作成または返信 シートの所有者、管理者、編集者、またはコメント作成者のアクセス権が必要です。 コメントの編集または削除 自分が作成したコメントを削除することはできますが、すべてのコメントやコメントスレッドを削除できるのはシートの所有者と管理者だけです。 コメントの追加またはアクセス方法 シート、レポート、またはワークスペースのコメントにアクセスするには、右側にあるメニューから「会話」をクリックすると会話パネルを表示することができます。 シートレベルまたは行レベルのコメントにアクセスするには、以下の方法で会話パネルを表示します。 グリットビュー 対象の行を選択し、一番左の列で、「コメントを追加」または「コメント」アイコンを選択します。 カードビュー 対象のカードを選択し後、右クリックし「コメント…」を選択します。なお既にそのカードにコメントがある場合は、カードの下部にコメントアイコンが表示されます。 注意 レポートの会話パネルは、シートのコメントにアクセスする方法と同様となりまが、シートとは異なり、行レベルのコメントのみが表示されます。 「すべて」「シート」および「未読」のタブは非表示になっています。 会話パネル内の分類 会話パネルでは、シート内のコメントが次のカテゴリに分類されて表示されます。 行 シート すべて 未読 ワークスペースでコメントにアクセスする ワークスペースでは、「コメントの追加」または「コメントのサマリー リストを表示」を選択して、ワークスペース内のコメントにアクセスできます。 ここではワークスペースに関連するコメントのみが表示されます。 特定のシートのコメントを表示するには、そのシートを開く必要があります。 コメントに関するヒント コメントは、投稿または返信された日付に基づいて、会話ペインまたはコメントフォームに時系列で表示されます。 最新のコメントは、会話ペインまたはコメントフォームの一番下に表示されます。 コメントに返信すると、そのコメントと返信 (スレッド) が会話ペインやコメントフォームの最上部に表示されます。 スレッド内の返信は、古い返信から順に表示されます。つまり、最新の返信がスレッドの最後に表示されます。 新しいコメントが付いた行には、新しいコメントの通知が表示されます。 会話ペイン内のコメントは、以下の分類で表示されます。 分類 説明 行 特定の行に関するコメント シート シート全体に関するコメント すべて シートおよび行に関するすべてのコメント 未読 未読のコメント まとめ…