Adobe Analytics における低トラフィック値とは
はじめに 今回はAdobe Analyticsにおける低トラフィック値の詳細をご紹介します。 Adobe Analyticsの低トラフィック値とは 例えば、数百万の記事があるサイトを運営しているような場合で、レポートのディメンション変数に大量のユニーク値が入っている場合に「低トラフィック」という項目が表示される場合があります。 Adobe Analyticsでは大量のユニーク値が入ってきても、最も重要な値を確実にレポートに表示するため、より出現性の少ない値を「低トラフィック」としてまとめて表示されます。 低トラフィックの仕組み 変数のユニーク値が1か月に50万件に達しない場合、レポートは影響を受けません。 まず、変数のユニーク値が50万件に達すると、データが低トラフィックにグループ化され始めます。通常、1日に2桁のインスタンスがあった場合は、独自のディメンション項目として認識され始めます。 さらに、ユニーク値が100万件に達した場合、より厳密なフィルタリングが適用されます。1日に3桁の数値のインスタンスがあった場合に、独自のディメンション項目として認識されます。 Adobe Analyticsは大量のユニーク値に対するレポーティングパフォーマンスになるべく影響を与えないよう、この低トラフィックの仕組みを利用して、レポート機能を最適化しています。 しきい値の変更 ユニーク値のしきい値は、デフォルトで第1しきい値が50万件および第2しきい値が100万件です。 デフォルトでも大量の低トラフィックが発生する場合は、しきい値の変更が可能です。 このしきい値は、変数単位で変更できます。MAXはいずれも200万件です。 ただし変更できる変数の数は現状、数個(2、3個?)までのようです。 なお、しきい値の変更は、レポートのパフォーマンスに影響を与える可能性がありますので、十分な検討のうえ適切な変更をおこなってください。 変更が必要な場合は、Adobeカスタマーケアにご相談、ご依頼してください。 最後に 今回はAdobe Analyticsにおける低トラフィック値の詳細をご紹介しました。 Adobe Analyticsレポートのディメンション変数に出現する「低トラフィック」は、一見分かりにくい表現ですが、内容を理解して必要に応じてしきい値を変更し、レポートの最適化を行うこともできますので、是非ご活用ください。 以上、ご参考になりましたら嬉しく思います。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。