Adobe AnalyticsのReport BuilderがMac環境で利用できるようになりました

はじめに 新しいReport Builderがリリースされました。新しいReport Builderでは、API 2.0のサポート、UIの改良、のほかWindows、Mac、Webブラウザの Microsoft Excelでも利用できるよになりました。 新しいReport Builderの利点 データブロックの柔軟性の向上など、データブロックの作成と管理のワークフローが改善され、Excel でのインサイトをより迅速かつ簡単に見つけることができるようになりました。 これまでWindows環境のみで利用できましたが、Excel Onlineがサポートされるようになりました。 API 2.0のアップグレードにより、データブロックが返される待ち時間が短縮されました。 速度の向上 従来のReport Builderと併用 相互に排他的ですので、同じファイルで新旧両方のReport Builderを同時に使用しないでください。 従来のワークブックでは従来のReport Builderを、新しいワークブックでは新しいReport Builderを引き続き使用できます。 従来のReport Builderの変換ができますが、その前にファイルを複製してください。 従来のReport Builderの変換 従来のReport Builderツールを使用すると、 Report Builderを新しいバージョンに変換できます。詳細は、以下を参照してください。https://experienceleague.adobe.com/ja/docs/analytics/analyze/report-builder/convert-workbooks サポートされていないReport Builderの機能 以下の一部機能が使用できません。 リアルタイムリクエスト パス/フォールアウトレポート 予定レポートの FTP オプション まとめ これまでMac環境で利用ができず、仮想環境をこのために準備されていた方などには朗報ですね。Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Smartsheet ダッシュボードで利用可能なウィジェット

はじめに Smartsheetは、プロジェクト管理、タスク管理、ワークフローの自動化など、様々な業務に活用できる強力なワークマネジメントツールです。その中でもダッシュボード機能は、プロジェクトの進捗状況や重要な指標を一目で把握できる視覚的なインターフェースを提供し、データに基づいた意思決定を支援します。Smartsheetのダッシュボードは、様々な種類のウィジェットを組み合わせて自由にカスタマイズすることができます。この記事では、ダッシュボードで利用可能な8種類のウィジェットの設定例と設定内容を具体的に解説し、それぞれのウィジェットの特徴を活かした効果的な活用方法をご紹介します。 1. メトリック シートの1 つ以上のセルのデータを表示できます。 設定例 設定項目 データとレイアウト アイテム 説明 データソース 元になるシートを指定します。 レイアウト URL がインデックスに登録されているかどうかレイアウトを以下から選択します。 ・上下に並べて表示 ・左右に並べて表示 タイトル アイテム 説明 タイトルを表示 タイトルの表示・非表示を指定します。 タイトル タイトルを入力します。 タイトルのスタイル設定 タイトルのスタイル(フォントサイズ、カラー)などを指定します。 ウィジェットの動作 アイテム 説明 ウィジェットの動作 クリックしたときの動作を以下から選択します。 ・何もしない ・データソースを開く ・別のサイトを開く ・Smartsheetアイテムを開く 2. グラフ シートやレポートのデータのをグラフで表示できます。 設定例 設定項目 データとグラフタイプ アイテム 説明 データソース 元になるシートを指定します。 含める列 含める列を指定します。 列名をカテゴリラベルとして使用 列名をカテゴリラベルとして使用するかを指定します。 最初の列を系列ラベルとして使用 最初の列を系列ラベルとして使用するかを指定します。 行/列の切り替え 行と列の切り替えを行います。 グラフタイプ…

GA4のサンプリングの影響と対策について

はじめに 皆さんは、GAでデータ分析を行う際に、「サンプリング」という言葉を耳にしたことはありますか?GAにおけるサンプリングとは、膨大なデータを効率的に処理するために、データの一部を抽出して分析する手法のことです。しかしサンプリングされたデータはあくまで全体の一部であるため、分析結果の精度に影響を与える可能性があり、より正確なデータ分析を行うためには、サンプリングについて正しく理解し、適切な対策を講じる必要があります。そこで今回は、GA4でサンプリングが行われるレポートの種類と、その回避方法について詳しく解説していきます。 1. GA4のサンプリングとは? Webサイトやアプリの利用状況を分析する際、膨大なデータが集まることがあります。その際に、処理速度を上げるために、「サンプリング」という手法が使われることがあります。これは、データ全体の中から一部を抜き出して分析を行い、その結果から全体の傾向を推測するようなものです。例えば、学校の生徒全員にアンケートを実施する代わりに、一部の生徒だけにアンケートを行い、その結果から全体の意見を推測するようなイメージです。サンプリングが行われた場合、レポートの右上に赤い三角のマークが表示されます。マークの下に表示されるパーセンテージは「サンプリングレート」と呼ばれ、分析に使用されたデータの割合を示しています。例えば30%と表示されている場合は、全体のデータの30%を使って分析が行われたことを意味します。サンプリングレートが高いほど、分析に用いられるデータ量が多くなるため、結果の精度も高くなります。このように、サンプリングは大量のデータを効率的に分析するための手法ですが、結果の精度に影響を与える可能性があることを理解しておく必要があります。より正確なデータ分析を行い、効果的にデータ活用するためには、サンプリングレートをできるだけ高くするか、サンプリング自体を回避することが重要です。 2. サンプリングが発生するケースと影響 サンプリングは、レポート対象のデータ量が「しきい値を超えた場合」にかかります。無料版GA4ではクエリごとに1,000万件が上限、有料版のGoogle Analytics 360では10億件が上限となり、有料版ではより大規模なデータ分析に対応できます。 サンプリングが発生する具体例として、以下の点が挙げられます。 大量のデータを使用する場合サイトへのアクセス数が非常に多い場合など、データ量が多いほどサンプリングが発生しやすくなります。 複雑なセグメントやフィルタを使用する場合特定の条件に合致するユーザーだけを抽出するなど、複雑な分析を行う場合、処理負荷が高まりサンプリングが発生しやすくなります。 日付範囲が広い場合分析対象の期間が長期に渡る場合、データ量が増加しサンプリングが発生しやすくなります。  サンプリングによって、分析結果に以下の影響が出ることが考えられます。 データの精度が低下するサンプリングされたデータはあくまで全体の一部であるため、分析結果が実際の状況と異なる可能性があります。 傾向を正確に把握できないサンプリングによって、全体の傾向を正確に把握することが難しくなる可能性があります。 誤った解釈をしてしまうサンプリングによる誤差が、サイトの改善策・ターゲットの選定などのマーケティング戦略などの重要な側面に影響を与えてしまう可能性があります。 3. GA4でサンプリングを回避する方法 GA4でサンプリングを回避するには、以下の方法があります。 レポートの日付範囲を狭める1年分のデータを数ヶ月毎に区切るなど分析対象の期間を短くすることで、対象となるイベント数が少なくなります。データ量が減るため、サンプリングを回避できます。 セグメントやフィルタを簡素化する複雑な条件での絞り込みを避け、シンプルな分析を行うことで回避できる場合があります。 Google Analytics 360を使用する2章で触れた通り、GA4の有料版であるGoogle Analytics 360ではサンプリングの発生基準が大幅に緩和されます。そのため無料版よりもサンプリングが発生しにくく、より正確なデータ分析が可能です。 BigQueryと連携するBigQueryは、大量のデータを高速に処理できるデータウェアハウスです。GA4のデータをBigQueryにエクスポートすることで、すべてのデータがBigQueryに格納されますので、サンプリングなしで全データを分析することができます。SQLなどの専門知識が必要になりますが、集計時のデータmの上限が適用されることなく、より高度な分析が可能となります。 まとめ 今回は、GA4のサンプリングについてお伝えしました。GA4のサンプリングは、大量のデータを効率的に処理するための手法ですが、分析結果の精度に影響を与える可能性があります。サンプリングが発生するケースや影響を理解し、適切な回避方法を検討することで、より正確なデータ分析を行い、効果的なWebサイト改善に繋げることが重要です。Implement DigitalではGoogle Analytics / Google Tag Manager の導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Smartsheet ダッシュボードの作成・編集方法

はじめに Smartsheetのダッシュボードは、チームが必要とするすべての情報を一箇所に統合​​し、重要なデータをリアルタイムで表示できるコミュニケーションツールです。ダッシュボードの構成要素である簡単に構成できるウィジェットには、シートやレポートからのリアルタイム データが表示されます。今回はダッシュボードの作成方法と編集方法について紹介します。 新しいダッシュボードの作成方法 (1) 作成する場所(シートまたはワークスペース)に移動し「作成」をクリックします。 (2) メニューから「ダッシュボード/ポータル」を選択します。 (3)「名前を入力し「OK」をクリックします。 (4)ダッシュボードが作成されます。 ダッシュボードの編集方法 作成されたダッシュボードの所有者または管理者であれば、ウィジェットを追加したり、ダッシュボードの背景色を変更したりできます。追加の編集ツールには、ショートカットメニューからもアクセスできます。 (1) ダッシュボードを編集するには画面の右上隅にある編集アイコンをクリックします。 (2)右側のナビゲーション バーで、次のいずれかのアイコンをクリックします。 ダッシュボードのテーマ:ダッシュボード全体の色テーマやキャンバスの色を指定します。 ウィジェットの追加:ダッシュボードにウィジェットを追加します。 ウィジェットの設定:ダッシュボードでウィジェットを編集します。 (3)「ダッシュボードのテーマ」を選択した場合、以下のようにテーマと背景色を指定することができます。   (4)「ウィジェットの追加」を選択した場合、以下のように様々なウィジェットを選択することができます。   (5)「ウィジェットの設定」は既にダッシュボードに配置したウィジェットの編集を行う場合に利用します。以下は画像ウィジェットの編集画面となります。   (6) ダッシュボードの編集が完了したら「保存」をクリックします。 (7) 保存されたらダッシュボードが表示されます。   以下は画像ウィジェットを1個配置したシンプルなダッシュボードです。 まとめ Smartsheet のダッシュボードには、データを統合し、洞察を視覚化し、効果的に共同作業を行うための強力なツールが用意されています。高度なカスタマイズ オプションを活用して、チームのニーズに合わせた動的でインタラクティブなダッシュボードを作成できます。これらの機能を活用してワークフローを変革し、より適切な意思決定を促進しましょう。 Implement DigitalではSmartsheetの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。 また、製品を無料で試してみたい方、ご購入のご相談などについては下記サイトをご覧ください。▶︎ ︎Smartsheetの無料トライアル

Smartsheetのオプション機能紹介 – Data Shuttle編(その2)

はじめに Smartsheetでは、使用方法の効率化と柔軟性をさらに高めるために、いくつものオプション機能を用意しています。今回は「Data Shuttle を使用した動的なドロップダウンの作成」についてご紹介します。 Data Shuttle を使用した動的なドロップダウンの作成 前回はData Shuttle の全体的な機能概要を解説しましたが、今回はさらにData Shuttle の特徴的な機能として、オフロードおよびアップロード機能を使用して、Smartsheet のシートおよびフォームに動的なドロップダウンを作成する機能をご紹介します。 Smartsheet を活用していくうえで、例えば「日々追加されるタスクのタスク名をフォームのドロップダウンリストに自動で追加して選べるようにしたい」というような場面で有効な機能です。 動的なドロップダウンを作成する このプロセスでは、Smartsheet からリストをオフロードすることを前提としています。Data Shuttle を使用してアイテムのリストをアップロードすると、同じシート、別のシート、.csv または .xlsx ファイルのリストから、ドロップダウンの選択肢を更新できます。  Data Shuttle でオフロード ワークフロー を作成し、ソースのアイテム リストを出力します。これが .csv または .xlsx ファイルのドロップダウン メニューに入力されます。 Data Shuttle でアップロード ワークフロー を作成し、オフロードされたファイルをインポートします。ドロップダウン オプションを更新するターゲット シートで、[選択した列のドロップダウンの選択肢を更新する] ワークフロー アクションを使用します。  オフロード ワークフローとアップロード ワークフローにスケジュールを設定すると、ワークフローが自動的に実行され、ドロップダウン オプションはソース リストと同期されます。 動的なドロップダウンのドロップダウン リストは、別の場所でそのリストが変更されると自動的に更新されます。 まとめ 今後もさらに、Smartsheet のエキサイティングな機能や機能強化の最新情報をお届けします。重要な作業を最大化するのに役立てていただければ幸いです。Implement DigitalではSmartsheetの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。 また、製品を無料で試してみたい方、ご購入のご相談などについては下記サイトをご覧ください。▶︎ ︎Smartsheetの無料トライアル

Adobe Tagsの実装ページでデバッグモード時のみログを出力したい

はじめに Adobe Tagsのルールやデータエレメントを実装しているとデバッグ時のみ出したいログを設置したいケースがあります。 ログ出力自体はJavascriptのconsoleオブジェクトを使うとできますが、上の用途だと少し使いづらいかもしれません。 その際には_satellite.loggerオブジェクトを活用します。 _satellite.loggerオブジェクト Adobe Tagsが実装されたページでは_satelliteというJavascriptオブジェクトが生成され、その配下にloggerオブジェクトがあります。 loggerオブジェクトにはlog、info、warn、erroの4種類のメソッドがあり、出力したいログの種類により使い分けが可能です。 loggerオブジェクトのメソッド _satellite.logger.log(“Log”) _satellite.logger.info(“Info”) _satellite.logger.warn(“Warn”) _satellite.logger.error(“Error”) ログ出力例 デバッグモードの有効化・無効化 前出の通りloggerオブジェクトのメソッドに渡した文字列はデバッグモードの際に出力されますので、事前に有効化する必要があります。 デバッグモードを有効化する _satellite.setDebug(true) デバッグモードを解除するにはtrueの代わりにfalseを指定します。 _satellite.setDebug(false) なお、デバッグモードを有効化した状態であると、Adobe Tagsのタグ読み込み後のルールの発火状況や一部のエクステンションのログも表示されるようになります。 実装や検証でも有用な情報が得られるので、デバッグモードの有効化は覚えておくと今後も役立つかと思われます。 まとめ いかがでしょうか?ちょっとした用途ですが、知っていると便利なこともあると思い紹介しました。この内容が今後のAdobe Tags運用や設定作業の一助となれば幸いです。Implement DigitalではAdobe Launchの導入、運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Node.jsでSearch Console URL Inspection APIをローカルで実行してインデックスステータス分析の結果をCSV化する

はじめに Search Console URL Inspection API はGoogle のインデックスに登録されたページのインデックスステータス、AMP、モバイルユーザビリティ、リッチリザルトについての分析の結果を取得することができますが、今回はSearch Console URL Inspection APIを使用して複数のサイトのURLをチェックを行い、インデックスステータス分析の結果をCSVファイルに保存する処理を行うプログラムをNode.jsで作成しました。GoogleのURL Inspection Tool(URL検査ツール) https://support.google.com/webmasters/answer/9012289 でも同様の情報を取得することができます。 作成するプログラムについて Google Search Consoleからページの情報を取得 今回はindexStatusResult(インデックスステータス分析の結果)を書き出し URLリストは改行区切りのテキストファイルにて指定 出力先のCSVファイル上書き 出力するCSVの項目 url 対象URL message API呼び出しが成功した場合は’success’、失敗した場合はエラーメッセージ verdict URL がインデックスに登録されているかどうか coverageState Google がページを検出してインデックスに登録できるか robotsTxtState ページが robots.txt ルールによって Google に対してブロックされているか indexingState ページが noindex ルールによってインデックス登録をブロックするか lastCrawlTime この URL が最後にメインクローラを使用して Google によってクロールされた日時 pageFetchState Google がサーバーからページを取得できたかどうか googleCanonical Google…

Adobe Analyticsの通知をSlackに送信できるようになりました

はじめに 今回はAdobe Analyticsの通知をSlackに送信できるようになりましたのでご紹介します。 Slack通知の設定方法 1. Adobe Experience Cloudの環境設定画⾯の一番下にあるSlackワークスペースとの連携設定を行います。 ※Slackワークスペース毎に初めての連携時のみ、Slack ワークスペースの管理者権限が必要となります。※⼀度連携した後は、⼀般権限ユーザーもSlack連携が設定可能です。 2. Slackで通知を受け取る対象のサービスにチェックを入れます。 設定はこれだけです まとめ 業務のコミュニケーションがSlack中心の方は多いと思います。ぜひ設定してみてください。Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

GA4でキーイベントを設定する方法

はじめに 今回はGA4でキーイベントを設定する方法を紹介します。GA4のキーイベントは、ウェブサイトやアプリにおけるユーザーの重要な行動を測定するための機能です。以前のGoogleアナリティクス(UA)では「コンバージョン」と呼ばれていましたが、GA4では「キーイベント」という名称に変更されました。なお、今回設定するキーイベントは下記の内容を設定する前提として具体的な手順を説明していきます。 (1)お問い合わせ開始以下のURLにアクセスした際に設定https://www.implementdigital.com/contact-us/(2)お問い合わせ完了以下のURLにアクセスした際に設定https://www.implementdigital.com/contact-us-thank-you/ 1. イベントの設定 GA4でキーイベントを設定するには、まず元になるイベントを設定する必要があります。 (1)管理メニュー>データ表示>イベントを選択します。 (2)「イベントを作成」をクリックします。 (3)「作成」をクリックします。 (4)「お問い合わせ開始」のイベントを設定します。以下の内容で入力し「作成」をクリックします。 カスタムイベント名 お問い合わせ開始 一致する条件 パラメーター 演算子 値 event_name 次と等しい page_view page_location page_location https://www.implementdigital.com/contact-us/ (5)「お問い合わせ完了」のイベントを設定します。以下の内容で入力し「作成」をクリックします。 カスタムイベント名 お問い合わせ完了 一致する条件 パラメーター 演算子 値 event_name 次と等しい page_view page_location page_location https://www.implementdigital.com/contact-us-thank-you/ (6)設定が完了すると以下のようにイベント一覧に表示されます。 2. キーイベントの設定 イベントの設定が完了したら次にキーイベントを設定します。 (1)管理メニュー>データ表示>キーイベントを選択します。 (2)「新しいキーイベント」をクリックします。 (3)「お問い合わせ開始」のキーイベントを設定します。以下の内容で入力し「保存」をクリックします。 カスタムイベント名 お問い合わせ開始 (4)「お問い合わせ完了」のキーイベントを設定します。以下の内容で入力し「保存」をクリックします。 カスタムイベント名 お問い合わせ完了 (5)設定が完了すると以下のようにキーイベント一覧に表示されます。 3. キーイベントの確認方法 キーイベントの設定が完了したら該当のURLにアクセスしリアルタイムの概要レポートを表示します。キーイベントのパネルにイベント名とイベント数が表示されていることを確認してください。 注意点 キーイベントは設定すると即時反映されてしまいますので、慎重に設定する必要があります。 一つのプロパティで設定可能なキーイベントは最大で30個となっています。 まとめ 今回はGA4でキーイベントを設定する方法を紹介しました。GA4のキーイベントは、ビジネス目標に合わせて柔軟に設定することができます。ウェブサイトやアプリの目的や状況に応じて、適切なイベントをキーイベントとして設定しましょう。Implement DigitalではGoogle…

GA4とGoogle広告の連携方法・活用方法について

はじめに Webサイトやアプリの分析ツールとして、Google Analytics4(GA4)が標準的なツールになりつつあります。GA4は日々アップデートされており、より詳細なデータ収集と分析が可能となってきています。GA4でユーザー行動を深く理解し、更にGoogle 広告と連携することによって、広告効果の最大化を図ることが可能になります。本コラムでは、GA4とGoogle広告の連携方法と、その活用方法について解説していきます。 1. 連携の重要性とメリット GA4とGoogle広告を連携することで、広告の効果測定の向上などの多くのメリットを得ることができます。主なメリットとしては、以下の点が挙げられます。  広告の効果を正しく評価できるGA4では、ウェブサイトやアプリでの購入、会員登録、資料請求など、様々な行動を「コンバージョン」(目標達成)として設定できます。これにより、Google広告経由でどれだけのコンバージョンが発生したのかを正確に把握し、広告費用対効果(ROAS)を正しく評価できます。 詳細な行動分析で的確な広告配信ができるGA4は、ユーザーがサイト内でどのような行動をとったのか(どのページを見たのか、どれくらい滞在したのかなど)を詳細に追跡し、そのデータをGoogle広告に連携できます。そのため、「この広告は、この年代のこの地域に住んでいる人に効果がある」といった分析が可能になり、より的確なターゲティングで広告を配信できます。 興味関心に基づいた広告配信ができるGA4で収集したユーザーデータに基づいて、Google広告で効果的なリマーケティングを実施できます。例えば、過去にウェブサイトで特定の商品を閲覧したユーザーに絞って、その商品に関連する広告を表示するなど、よりパーソナライズされた広告配信ができます。 自動で広告効果を最大化できるGA4のデータを活用することで、Google広告の自動入札機能をより効果的に活用できます。自動入札機能とは、コンバージョンにつながりやすいユーザーに自動的に予算を配分する機能です。GA4のデータと組み合わせることで、この自動入札機能の精度が向上し、広告効果の最大化を図ることが可能となります。 2. GA4とGoogle広告の連携手順 GA4とGoogle広告の連携は、以下の手順で行います。  ステップ1:GA4でGoogle広告とのリンクを設定する まず、GA4のプロパティとGoogle広告のアカウントをリンクします。※ Google アナリティクスのプロパティを Google 広告アカウントにリンクするには、以下の権限が必要です。 Google アナリティクス側: プロパティの管理者または編集者であること Google 広告側: アカウントの管理者権限を持っていること 権限をご確認の上、以下の手順で設定を行ってください。 GA4の管理画面にアクセスし、「管理」画面を開きます。 「プロパティ」列「サービス間のリンク設定」にある「Google広告のリンク」をクリックします。 右上の「リンク」ボタンをクリックします。 下記の画面が表示されます。「Google広告のアカウントを選択」をクリックし、連携したいGoogle広告アカウントを選択します。 「Google広告アカウント」にチェックを入れ、「確認」ボタンをクリックします。 アカウントの選択を終えたら「次へ」をクリックし、次のステップ「構成の設定」を行います。   ステップ2:構成の設定 「パーソナライズド広告を有効化」及び「Google広告内からのアナリティクス機能へのアクセスを許可する」が有効であることを確認し、「次へ」をクリックします。 「データ設定」を確認し左下の「送信」をクリックします。パーソナライズド広告を有効化・Google広告内からのアナリティクス機能へのアクセスを許可するが、共にオンになっていることを確認してください。 下記のように、「リンク作成済み」と表示されれば連携完了です。 3. 活用方法は? GA4とGoogle広告の連携が完了したら、データを活用し、例として次のような分析や施策を実行できます。 広告の効果を詳しく分析どの広告キャンペーンから多くのコンバージョン(購入や会員登録など)が発生しているのか、広告費用対効果(ROAS)はどうなのかなどを分析することで、より効果の高い広告キャンペーンを特定し、改善につなげることができます。 どんなユーザーが購入しやすいかを分析どのユーザー層(年齢や性別、興味関心など)がコンバージョンしやすいのか、どのような経路(どのページを見て、どの広告をクリックしたのかなど)でコンバージョンに至っているのかを分析し、より的確なターゲティング戦略を立てることができます。 ウェブサイトを改善GA4で得られたユーザー行動データ(どのページがよく見られているのか、どこで離脱しているのかなど)に基づいて、ウェブサイトの使い勝手(UI/UX)を改善し、コンバージョン率向上を目指します。 どんなユーザーが購入しやすいかを分析特定の行動をとったユーザーに対して、その人に合った広告を配信し、コンバージョンを促進します。 まとめ 今回は、GA4とGoogle広告の連携についてお伝えしました。GA4とGoogle広告の連携は、デジタルマーケティングの効果を最大化するための有力な手段です。本コラムで紹介した連携方法と活用方法を参考に、ぜひGA4とGoogle広告の連携を活用し、広告運用の成果向上にお役立てください。Implement DigitalではGoogle Analytics / Google Tag Manager の導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。