Google Analytics4(GA4)では、従来の指標に加えて「エンゲージメント」という概念が新しく登場しました。
エンゲージメントは、ユーザーがWebサイトに対してどれほど積極的に関わっているかを示すもので、ユーザー体験(UX)の向上やSEO対策にも活用することができます。
「エンゲージメント=engagement」という単語は様々な文脈で使われ、一般的にマーケティング領域では「ブランド・サービスと消費者の心理的なつながり」のこと、人事領域では「従業員の会社に対する思い入れ」のことを指します。
GA4のエンゲージメントもこのニュアンスに近く、ユーザーが「コンテンツにどれだけ積極的に関わっているか」 を表す指標です。
GA4ではエンゲージメントを計測する指標が充実しており、これらは、具体的な行動(ページの閲覧・スクロール・クリック等)を通じて測定されます。ユーザーが単にWebサイトやアプリへ訪問しただけではなく、コンテンツを読み込んでいるか、動画を視聴したりリンクをクリックするなど能動的な行動を取っているかどうかを評価するということです。
GA4では、エンゲージメントを測る指標として主に以下の3つが用いられます。
2. エンゲージメント率:エンゲージメント セッション数 / セッション数の割合のことです。
ユーザーの行動は多岐にわたり、熱心に閲覧している、流し見をする、アクセスしたまま離席してしまうケース等が考えられます。サイト運営者として把握しておきたい「ユーザーが興味を持って閲覧しているか」を、GA4の「エンゲージメント」でチェックしてみましょう。
この画面で、エンゲージメントに関する数値を折れ線グラフで確認することができます。下記赤枠のタブをクリックすることでグラフを切り替えて表示でき、ユーザーの行動の概要を掴むことが可能です。
深掘りする方法としては以下のような分析方法が考えられます。
確認の結果、特定のページを訪問したユーザーのエンゲージメント率が低い場合は、そのページのコンテンツやUI/UXなどを見直し、より長く滞在できるようなサイトに改善する等が考えられます。
特定の流入元からのエンゲージメントが低い場合は、 流入元に応じたコンテンツやLPを用意してユーザーの期待に応えられるようにしたり、特定のデバイスのエンゲージメントが低い場合は レスポンシブデザインの改善・デバイスに合わせたコンテンツの最適化を行う等でサイト改善に繋げることが可能です。