Web SDKでAdobe Targetのプロパティトークンを設定する

はじめに

Adobe Targetにおいて、プロパティを分けて運用されていることがあります。
この場合には、Adobe Targetのmboxコールにどのプロパティかを示すプロパティトークン(at_property)を含める必要となります。
 
at.js利用だとat.jsの読み込み前にAdobe Target > Properties > 対象プロパティのImplementation Code(scriptタグ)を配置しておくと対応されますが、Web SDKだと対応が異なりますので、本記事でご紹介したいと思います。

Adobe Targetにてプロパティトークンを取得する

ここはat.js利用と同じです。
ただし、Web SDKでは、Implementation Codeそのものではなくその中のat_property値を使用します。
 
前出のAdobe Target > Properties > 対象プロパティのコードアイコンをクリックします。
Adobe Targetにてプロパティトークンを取得する
ポップアップウインドウにImplementation Codeが表示されますので、at_property値をコピーします。
Adobe Targetにてプロパティトークンを取得する2
at_property値はダブルクォーテーションで囲まれた箇所となります。
例えばImplementation Codeが以下の場合だと、「XXXXXXXX-YYYY-ZZZZ-1234-AAAAAAAAAAAA」となります。
<script>
  function targetPageParams() {
    return {
      "at_property": "XXXXXXXX-YYYY-ZZZZ-1234-AAAAAAAAAAAA"
    };
  }
</script>
at_property値はData Streamやルールなどで設定します。

データストリームのAdobe Targetサービスに設定

Web SDKでAdobe Targetを利用するためには、まずデータストリームにAdobe Targetサービスの追加が必要です。
その設定内のProperty Token Overrides欄がありますので前出のat_property値を設定します。
(複数ある場合には改行区切りで指定します)
データストリームのAdobe Targetサービスに設定

プロパティトークンをエクステンションやルールで使い分ける

データストリームの設定が完了しましたら、エクステンションあるいはルールで設定します。

 

Adobe Experience Platform Tagsプロパティでは、エクステンション「Adobe Experience Platform Web SDK」やルール(「Adobe Experience Platform Web SDK」のアクションタイプSend eventなど)に以下の設定項目があります。

 

エクステンションのDatastream Configuration Overrides例
プロパティトークンをエクステンションやルールで使い分ける
こちらの項目ではデータストリームの一部設定の上書きも可能で、選択中のデータストリームにAdobe Targetサービスが追加済み、かつProperty Token Overrides欄も設定済みだとat_property値が選択できるようになります。
※Adobe Experience Platform Tagsプロパティの環境(Developmernt、Staging、Production)単位で可

 

使い分けの要件に応じてエクステンションを使うかルールを使うかを検討してみてください。

 

やり方は、まず、タブで対象の環境を切り替えた上で、プルダウンメニューを「Match datastream configuration」からEnabledに切り替えます。

 

そうすると本機能に対応しているサービスの設定欄が出てきます。
ただし、データストリームに設定されていないサービスは入力不可状態となります。
また、上書き設定が不要なサービスはEnabledをDisabledに変更します。
プロパティトークンをエクステンションやルールで使い分ける2
Adobe TargetだとTarget property tokenでat_property値が選択できるようになります。
選択肢は先のデータストリーム設定のProperty Token Overrides欄の設定となります。
なお、プルダウンメニュー右横のアイコンをクリックするとデータエレメントを指定することができます。使い分けに条件がある場合にはデータエレメントでat_property値を返す実装を検討してみてもよいかと思います。
プロパティトークンをエクステンションやルールで使い分ける3

まとめ

いかがでしょうか?
少し手順があり、設定箇所も別々の画面にありますので、何か参考になりましたら幸いです。 
Implement DigitalではAdobe Targetの導入、運用を支援するサービスを提供しています。
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