Adobe Target:画像オファー機能を活用した実装とURL取得のTips

はじめに Adobe Targetでクリエイティブを運用する際、アセットを直接管理できる「画像オファー」機能は非常に便利です。しかし、カスタムコード(VEC外の実装)でこれらの画像を利用しようとすると、URLの取得方法に少し工夫が必要です。本記事では、画像オファーの基本設定から、開発時に役立つURLの抽出手順について解説します。 1. 事前準備:Scene7(Adobe Experience Manager Assets)の設定 画像オファーを利用するには、バックエンドでScene7(現 AEM Assets)との連携設定が完了している必要があります。 確認方法: 管理 > Scene7 設定 メニューから、アカウント設定がされているか確認してください。 画像の登録: オファー > 画像オファー からアップロードします。運用効率を上げるため、キャンペーンごと、あるいはデバイスごとにフォルダを分けて管理することをお勧めします。 2. 基本的な画像差し替え手順 Visual Experience Composer (VEC) 上で既存の画像を差し替える場合は、直感的な操作が可能です。 変更したい画像要素を選択。 メニューから 「画像オファーを変更」 をクリック。 ライブラリから対象の画像を選択して適用します。 3. カスタムコードで利用するためのURL取得テクニック 「背景画像としてCSSで指定したい」「JavaScript内で動的に画像パスを扱いたい」といった場合、画像オファーの直URLが必要になります。しかし、管理画面から直接URLをコピーする機能は提供されていません。 以下の手順で、確実に有効なURLを抽出できます。 ステップ1:一時的にVECで画像を適用する 適当な場所で「画像オファーを変更」を行い、URLを取得したい画像を選択します。 「変更のリスト」に画像変更のアクションが追加されます。 ステップ2:URLの抽出 追加された変更アクションのプロパティ画面を開きます。 ソース(src)属性に記述されているURLをコピーします。 コピーしたURLからサイズに関するパラメーターを削除します。 ステップ3:変更の破棄 URLさえ取得できれば、VEC上での変更設定は不要です。変更のリストから「変更を削除」をクリックして、元の状態に戻しておきましょう。 4. 画像URLの構造と注意点 取得できるURLは、概ね以下のようなフォーマットになっています。https://{任意}.scene7.com/is/image/{アカウント毎のScene7パス}/{ファイル名}?fmt={形式}&hei={高さ}&wid={幅} パラメータ: fmt(フォーマット)は付与されていない場合があります。 hei/wid(サイズ)は、VECで差し替えた画像のサイズになっているため、使用する際は削除します。削除すると画像の実サイズで配信されます。 重要な注意点:画像URLには規則性があるため、ファイル名部分を書き換えれば他の画像も表示できるように思えますが、Adobe Targetの仕様上、一度もエクスペリエンス上で呼び出されていない(アクティベートされていない)画像は、URLを直接叩いても404エラーになるケースがあります。…

Adobe Analyticsアップデート:折れ線グラフとスパークラインに「フィルター条件」が連動

はじめに Adobe AnalyticsのAnalysis Workspaceにおいて、もっとも頻繁に利用されるコンポーネントの一つが「フリーフォームテーブル」です。特定のキーワードや製品名でデータを絞り込む際、テーブル内の「フィルター(検索)」機能は欠かせません。しかし、これまではテーブル内で検索フィルターを適用しても、その横に表示される「スパークライン」や、テーブルに接続された「折れ線グラフ」にはそのフィルター条件が反映されず、プロジェクト全体の合計値が表示されたままになるという課題がありました。2025年10月のアップデートにより、この「テーブルのフィルター」と「ビジュアライゼーション」の連動がついに実現しました。 フリーフォームテーブルの検索フィルターがビジュアライゼーションに反映可能に 今回のアップデートの核心は、「フリーフォームテーブルの検索フィルター条件を、スパークラインおよび接続された折れ線グラフに含めることができるようになった」点です。   従来、テーブル内の特定の行(例:特定のキャンペーンコードを含む行のみ)をグラフ化したい場合、セグメントを新規作成するか、特定の行を個別に選択してグラフ化する必要がありました。今回のアップデートにより、テーブル上部の検索窓に入力した条件が、そのままビジュアル要素にも適用されるようになります。   具体的な変更点は以下の通りです。 スパークライン: テーブルに適用された検索フィルター条件が常に含まれるようになりました。 折れ線グラフ(接続済み): 指標列ヘッダーのスパークラインをクリックすることで、検索フィルターを反映したデータを表示できるようになりました。 このアップデートがもたらす3つの実務的メリット 1. 「セグメント作成」の手間を大幅に削減例えば「商品名に『セール』と付くものだけのトレンドをすぐに見たい」といった場合、これまではわざわざセグメントを作成して適用する必要がありました。今後は、テーブルで「セール」と検索するだけで、その条件に合致した合算値のトレンドを即座に折れ線グラフで確認できます。   2. レポートの「直感的な理解」を助け、誤解を防ぐこれまで、フィルターされたテーブルの横に「フィルターされていない(全体合計の)スパークライン」が表示されていることで、閲覧者がデータの乖離に混乱するケースがありました。視覚情報(グラフ)と数値情報(テーブル)が完全に一致することで、共有されたレポートの解釈ミスを防ぐことができます。   3. 探索的な分析のスピードアップ大量のSKUやページURLを扱う際、次々とキーワードを変えて検索しながらトレンドを追う「探索的分析」において、グラフがリアルタイムに追従することは非常に強力です。フィルタリングの切り替えがそのままビジュアライゼーションの更新につながるため、インサイト発見までのスピードが飛躍的に向上します。 まとめ 今回のアップデートは、Analysis Workspaceの操作性をよりシームレスにするための重要な一歩です。検索フィルターという日常的な操作がビジュアライゼーションに直結することで、分析の「思考の断絶」がなくなります。この機能を活用し、よりスピーディーで正確なデータ分析に取り組んでみてはいかがでしょうか。   Implement Digitalでは、Adobe Analyticsの導入・活用支援を通じて、お客様のデータドリブンな意思決定をサポートしています。今回の新機能に関する詳細や、具体的な分析手法についてご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。 

Smartsheetでプロジェクトの透明性を最大化する:変更履歴の追跡と監査ログ活用のポイント

はじめに 複数のメンバーが関わるプロジェクト管理において、Smartsheet(スマートシート)は非常に強力なツールです。しかし、共同編集が容易である反面、「いつの間にか重要な数値が変わっている」「誤って行を削除してしまったが、誰がやったか分からない」といったトラブルに頭を抱えてはいませんか?データの変更履歴が追えない状態は、プロジェクトの予実管理における不透明さを招き、セキュリティやコンプライアンスの観点からもリスクとなります。本コラムでは、Smartsheetにおける「アクティビティトラッキング(操作履歴の追跡)」の具体的な方法を解説します。単なる機能紹介にとどまらず、これらの機能を活用してチームの責任感を醸成し、業務プロセスを改善するためのプロフェッショナルな視点もあわせてご紹介します。 Smartsheetで追跡できる「2つの履歴」とその使い分け Smartsheetには、ユーザーの操作を追跡するために主に2つの強力な機能が備わっています。目的に応じてこれらを適切に使い分けることが、効率的な管理の第一歩です。 セル履歴の表示(Cell History): 特定のデータ(セル)がどう変化したか「点」で見る場合 アクティビティログ(Activity Log): シート全体で誰が何をしたか「面」で見る場合 それぞれの具体的な確認方法と、どのようなシーンで有効かを見ていきましょう。 1. 特定データの変化を追う「セル履歴の表示」 「このタスクの期限、元々はいつだったっけ?」「予算の数値が先週と違う気がする」このように、特定の箇所の変更履歴を確認したい場合は、「セル履歴」機能が最も手軽で迅速です。 確認手順と活用シーン 対象のセルを右クリックし、「セル履歴の表示」を選択するだけで、そのセルに対する過去のすべての変更履歴が表示されます。 確認できる情報: 変更日時、変更したユーザー名、変更前の値、変更後の値 活用シーン: 進捗ステータスが「完了」から「未着手」に戻された理由を確認したい時 予算や工数の数値推移を確認したい時 Note: 上記は、セルを右クリックした際に表示されるコンテキストメニューのイメージです。「セル履歴の表示」がどこにあるかを示します。 プロの視点:変更理由のコメント活用 単に履歴を見るだけでなく、変更頻度が高いセルについては「なぜ変更したか」を会話機能(コメント)に残すルールを設けることをお勧めします。履歴機能は「事実」を伝えますが、「意図」までは伝えません。Implement Digitalでは、重要なマイルストーンの日付変更時には、必ずコメントで理由を付記する運用を推奨しています。これにより、後から履歴を見た際に文脈が理解でき、無駄な確認工数を削減できます。 2. シート全体の動きを俯瞰する「アクティビティログ」 プロジェクトマネージャーやシステム管理者にとって、より重要なのが「アクティビティログ」です。これは、シートに対して行われたあらゆる操作を時系列で記録した監査証跡(オーディットトレイル)です。 アクティビティログで確認できること 右側の機能バーにある「アクティビティログ(時計のアイコン)」をクリックすると、以下の詳細な操作ログを確認できます。 行の追加・削除・移動 添付ファイルの追加・削除 共有設定の変更 オートメーション(自動化)による変更 データの閲覧状況(誰がいつシートを見たか) Note: アクティビティログのフィルタリング画面のイメージです。期間指定やユーザー指定でログを絞り込める様子を示します。 強力な機能「スナップショット」の活用 アクティビティログの中で特筆すべき機能が「スナップショットの要求」です。これは、特定の日時におけるシートの状態をExcelファイルとしてダウンロードできる機能です。「先月末時点でのプロジェクト状況を再現したい」といった場合に、バックアップとしての役割も果たします。 トラッキングデータを「業務改善」に活かす ここまでは機能的な操作方法を解説しましたが、私たちImplement Digitalは、これらのトラッキングデータを単なる監視ではなく、業務改善の資産として捉えることを提案しています。 ボトルネックの特定 アクティビティログを分析すると、特定のタスクで頻繁に「期限の変更」が行われている傾向が見えることがあります。これは担当者の怠慢ではなく、「そもそも無理なスケジュールが引かれている」あるいは「承認プロセスで滞留している」という構造的な問題を示唆している可能性があります。履歴を「誰が間違えたか」の追及に使うのではなく、「どこに無理があるか」の発見に使うことで、チーム全体のパフォーマンスを向上させることができます。 自動化によるプロアクティブな通知 事後的にログを確認するだけでなく、重要な変更(例:予算オーバー、最終期限の変更)が発生した瞬間に管理者に通知が飛ぶよう「自動化ワークフロー」を設定することも重要です。これにより、ログを確認しに行く手間を省き、問題発生時の初動対応を早めることが可能になります。 Note: 特定の列が変更された際にアラートを飛ばす自動化設定の画面イメージです。 まとめ Smartsheetのアクティビティトラッキングは、プロジェクトの健全性を保つための「守り」の要であり、同時にプロセス改善のヒントを得るための「攻め」のツールでもあります。 セル履歴: 特定のデータの「点」の変化を即座に確認する。 アクティビティログ: プロジェクト全体の「面」の動きを監査・管理する。 運用への昇華: ログを分析し、業務プロセスのボトルネック解消や自動化につなげる。 これらの機能を使いこなし、透明性の高いプロジェクト管理を実現してください。 貴社のデータ活用・DX推進をサポートします 本記事ではSmartsheetの履歴管理機能について解説しましたが、実際のビジネス現場では、ツールの導入以上に「どのように運用ルールを設計するか」「データをどう経営判断に活かすか」が重要です。Implement Digitalでは、Smartsheetの導入支援だけでなく、貴社の業務フローに合わせた最適な活用設計、データに基づいたプロフェッショナルサービスを提供しています。 「ツールを導入したが定着しない」「もっと高度なデータ活用を行いたい」とお考えのご担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。…

SQL不要?Gemini CLIでGA4データを「自然言語」で分析する方法

はじめに 「GA4(Google Analytics 4)のデータをもっと自由に分析したいが、SQLが書けないためエンジニアに依頼するしかない」「BigQueryにデータを溜めているものの、活用しきれていない」多くの企業のマーケティング担当者やDX推進担当者が、このような課題を抱えています。データドリブンな意思決定が重要視される今、分析にかかる「技術的なハードル」はビジネスのスピードを鈍化させる大きな要因です。しかし、Google Cloudが提供する「Gemini CLI」とその拡張機能を活用すれば、この状況は一変します。ターミナルで「今月注力すべきチャネルは?」と自然言語で問いかけるだけで、AIがSQLを生成・実行し、さらには分析結果の解釈まで行ってくれるのです。本記事では、Implement Digitalのコンサルタントが実際にGemini CLIのBigQuery拡張機能を試し、GA4のサンプルデータを用いて「自然言語によるデータ分析」を実践した様子をレポートします。プロの視点から見たメリットや活用ポイントも解説しますので、ぜひ貴社のデータ活用にお役立てください。 Gemini CLI と BigQuery拡張機能とは? 開発者のためのAIアシスタント「Gemini CLI」 Gemini CLIは、Googleが提供するオープンソースの会話型AIエージェントです。これは単なるチャットボットではなく、ターミナル(コマンドライン)上で動作し、開発やデータ探索を支援するツールです。最大の特徴は「拡張機能(Extensions)」です。これにより、Gemini CLIはGoogle Cloudのサービスや外部ツールと接続し、APIを理解して操作することが可能になります 。 BigQueryデータを「会話」で操作する 今回注目するのは、BigQuery向けの拡張機能です。これには主に以下の2種類があります。 BigQuery データ分析拡張機能自然言語の質問に基づいてSQLクエリを作成・実行し、テーブル情報の取得や予測モデルの生成などを行います。 BigQuery 会話分析拡張機能サーバーサイドの分析エージェントを使用し、データからより高度なインサイト(洞察)や推奨事項を提示します。 これらを活用することで、SQLを一行も書かずに、まるで同僚に尋ねるようにデータ分析が可能になります。 【実践】GA4データを自然言語で分析してみる 実際にGemini CLIをセットアップし、Googleが提供しているGA4のサンプルデータ(bigquery-public-data.google_analytics_sample)を分析してみましょう。 準備(インストールと設定) まずは環境の準備です。Gemini CLIをインストールし、対象となるGoogle Cloudプロジェクトを設定します。その後、以下のコマンドでBigQuery拡張機能をインストールします。 Bash # BigQuery 会話分析拡張機能のインストール例 gemini extensions install https://github.com/gemini-cli-extensions/bigquery-conversational-analytics これで、ターミナルから対話形式で分析を始める準備が整いました。※実際の利用には、BigQueryユーザーやGemini for Google CloudユーザーなどのIAMロール権限が必要です。 ケーススタディ:注力すべきチャネルを特定する マーケティングにおいて「どのチャネルが効果的か」は常に重要な問いです。従来の分析では、SQLでチャネルごとのセッション数やコンバージョン数を集計し、自分で比較する必要がありました。Gemini CLIの会話分析ツール ask_data_insights を使うと、以下のようなプロンプト(指示)だけで分析が完結します。 プロンプト例: ask_data_insightsとGAサンプルデータを使用して、注力すべきチャネルとその理由を教えてください 分析結果とGeminiの回答 Gemini CLIは、指定されたテーブルを分析し、以下のような具体的な推奨事項を返しました 。 リファラル(Referral)トラフィックを優先する理由: 訪問数は最多ではないものの、最も高い収益とトランザクション数を記録しています。これは、リファラル経由のユーザーが非常に質が高く、コンバージョンしやすいことを示しています 。推奨アクション:…

Smartsheetのオプション機能紹介 – Control Center編

はじめに Smartsheetでは、効率化と柔軟性をさらに高めるために、いくつものオプション機能を用意しています。今回は「Control Center」についてご紹介します。   Smartsheetの強力なプレミアムアドオン機能である「Control Center(コントロールセンター)」は、特に大規模なプロジェクト管理や標準化されたプロセスを多数実行する必要がある組織にとって、非常に強力なソリューションです。 Control Centerとは? Control Centerは、Smartsheetのプレミアムアドオン機能(Businessプラン以上で追加購入可能)です。一言でいうと、「プロジェクトの自動生成とポートフォリオ(プロジェクト群)全体の一元管理」を実現するためのソリューションです。多数のプロジェクトを手作業でセットアップしたり、プロジェクト間の進捗を個別に確認したりする手間を劇的に削減し、組織全体で**一貫性のある(=標準化された)**プロジェクト管理と、リアルタイムでの可視化を可能にします。  主な特徴とメリット Control Centerが解決する課題と、その主な機能(メリット)は以下の通りです。   課題1:新しいプロジェクトの準備が毎回大変…   特徴:プロジェクトの自動プロビジョニング(自動生成) あらかじめ定義した「ブループリント(設計図)」と呼ばれるテンプレート(必要なシート、レポート、ダッシュボードのセット)に基づき、新しいプロジェクト一式を自動で作成・展開します。 例えば、新しいプロジェクトの申請が承認されると、Control Centerが自動的に専用のワークスペース、タスクシート、ダッシュボードを作成します。   課題2:プロジェクトごとにルールや管理項目がバラバラ…   特徴:標準化と一貫性の担保 「ブループリント」を使用することで、全プロジェクトが同じ構造、同じ列、同じレポート定義を持つようになります。 これにより、データの収集とレポート作成が標準化され、管理の品質が向上します。   課題3:全プロジェクトの状況をまとめて把握するのが困難…   特徴:ポートフォリオ全体の可視化 Control Centerによって作成された全てのプロジェクトから、重要なデータ(進捗、ステータス、リスク、コストなど)を自動的に集約します。 これにより、個々のプロジェクトドリルダウンできるだけでなく、ポートフォリオ全体の健全性を示すサマリーダッシュボードをリアルタイムで確認できます。   課題4:途中でルール変更(例:新しいタスク列の追加)が必要になると、全プロジェクトへの反映が地獄…   特徴:変更管理の自動化(グローバルアップデート) マスターとなる「ブループリント」に変更を加えた際、その変更を既に稼働中の多数のプロジェクトシートにも一括で反映させることができます。 これにより、プロセスの改善や変更に迅速かつ柔軟に対応できます。   課題5:完了したプロジェクトがワークスペースに溜まっていく…   特徴:プロジェクトのアーカイブ 完了したプロジェクトを自動的に別のワークスペースに移動させたり、ロック(読み取り専用に)したりする「アーカイブ機能」があります。 これにより、アクティブな作業環境を整理しつつ、過去のデータも安全に保管できます。 Control Centerの活用事例 Control Centerは、以下のような「繰り返し発生し、かつ標準化されたプロセス」を持つ業務に最適です。 PMO(プロジェクト管理オフィス) 全社のITプロジェクトや戦略プロジェクトのポートフォリオ全体を管理・可視化。 新規店舗の展開 / 新規拠点開設 店舗A、店舗B、店舗C…と、開設ごとに発生する「標準タスクリスト」「スケジュール」「予算シート」一式を自動生成し、本部で全店舗の進捗を一覧管理。…

Mac SafariのDeveloper ToolでAdobe Analyticsの計測確認を行う

はじめに Mac SafariにもDeveloper Toolがありますが、Chromeに比べると少々使い勝手が違うため戸惑うことがあるかと思います。ただ、簡単な計測確認であればいくつか要領を抑えるとできますので、本記事でとりあげたいと思います。   なお、以降の内容は、Mac Safari DeveloperでiPhone Safariを接続できるとiPhone Safariの計測確認にも利用できたりします。 計測確認はNetworkタブから行う ChromeのDeveloper Toolと同じ名前のためあまり戸惑わないとは思います。Networkタブをクリックするとページで発生したHTTPリクエストが閲覧できます。ここで/b/ss/やトラッキングサーバでフィルタするとAdobe Analyticsの計測リクエストを絞り込むことができます。参考:https://experienceleague.adobe.com/ja/docs/analytics-learn/tutorials/implementation/implementation-basics/how-to-identify-your-analytics-tracking-server-and-report-suites データの確認はHeadersタブを利用する 確認対象のHTTPリクエストをクリックし、HeadersタブのQuery String ParametersあるいはRequest Dataで送信データを確認することができます。 ●余談POSTデータによっては、Request Dataセクションが以下のような表示になることがあります。赤枠のアイコンをクリックするとPOSTデータの詳細をPreviewタブで表示できます。以下の画像はWeb SDKの例となります。  Preserve Logもできる クリック計測の確認など、ページ遷移前後のHTTPリクエストも消えないようにしたい場合はPreserve LogをONにします。   Mac Safariだとフィルタテキストの入力欄右横にボタンがあります。これをクリックするとPreserve Logを選択できます。Preserve LogをクリックするとチェックONとなりボタンも少し青く表示されるようになります。 おわりに ちょっとした確認だとプロキシツールを使わずともSafariのDeveloper Toolにて代替えすることができます。iPhone Safariでも活用できますので、アドオンやプロキシツールが利用できないようなケースに活用いただければと思います。 備考:AAの計測リクエストのパラメータ説明 Experienceリーグのページで紹介されていますのでこちらも合わせて確認してくださいhttps://experienceleague.adobe.com/ja/docs/analytics/implementation/validate/query-parametersImplement DigitalではAdobe Launchの導入、運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Web SDK移行に伴う Adobe Analytics 処理ルール実装の変更点

はじめに Adobe Analytics を実装する方法として以前はAppMeasurementが用いられていましたが、新しいAdobe Web SDKへの移行にともないレポートスイートの処理ルールの実装について違いをまとめました。処理ルール自体は変わらないですが、入力データの形式とデバッグ方法が大きく変わります。 変更点について まず、ルールが参照する「入力データ」の違いについてまとめました。 項目 AppMeasurement Web SDK データの送信先 Adobe Analyticsデータ収集サーバーに直接送信。 Adobe Experience Platform Edge Networkを経由して送信。 変数の形式 従来のAnalytics変数 (eVar1、prop1、campaignなど) を使用。 XDM (Experience Data Model) スキーマに基づく標準化されたデータ構造を使用。 処理ルールへの入力 クライアントから送信された従来の変数。 Edge Networkでマッピング・変換された従来の変数。 データの取得方法 JavaScriptコードやタグ拡張機能で変数に直接値をセットする。 XDM形式でデータを収集し、データストリームでAnalytics変数にマッピングする。 ※XDM(Experience Data Model) はAdobe Experience Platform全体で利用される統一されたデータスキーマです。具体的な変化としては、 XDMデータの利用: Web SDKはデータをXDM形式で収集し、Edge Networkに送信します。例えば、トラッキングコードはweb.webInteraction.linkClicks.trackingCodeのようなXDMフィールドに入ります。 マッピング: Adobe Analyticsがルールで参照できるように、これらのXDMフィールドは、データストリームの設定またはデータ要素内で、従来のAnalytics変数(例: campaign、eVar1)にマッピングされる必要があります。 ルール内での参照: ルール自体は、このマッピングされた後の従来の変数名(例: 「キャンペーン変数に値が含まれる」)を参照することになります。 Web SDKの導入前後で、Adobe…

Adobe Analyticsアップデート:ついにAIからのトラフィックが可視化可能に。デジタル戦略への影響とは?

はじめに 近年、ChatGPTやGoogle Geminiといった生成AIは、単なるツールから情報収集の主要なインターフェースへと進化しつつあります。それに伴い、WebサイトへのAIによるアクセスは無視できない規模にまで増加していますが、これらはこれまで「正体不明のトラフィック」として扱われ、その影響を正確に分析することは困難でした。2025年10月、この長年の課題を解決する画期的な機能がAdobe Analyticsに実装されます。本記事では、この新機能がもたらす変化と、デジタルマーケティング戦略に与える影響について解説します。 「会話型AIツール」トラフィックの特定が可能に 今回のアップデートの核心は、「リファラータイプ」ディメンションに「会話型AIツール(Conversational AI tools)」という新しい項目が追加される点です。これにより、これまで他のトラフィックに埋もれていた生成AIからのアクセスを明確に分離し、一つの参照元グループとして分析できるようになります。初期段階でこのカテゴリに含まれる参照ドメインは以下の通りです。 chatgpt.com claude.ai m365.cloud.microsoft grok.com gemini.google.com perplexity.ai (※リストは順次拡大される予定です) このアップデートがもたらす3つの戦略的メリット AIトラフィックを可視化することは、単に新しいデータが見えるようになる以上の意味を持ちます。 1. AIの情報収集ニーズを捉え、コンテンツ戦略を最適化 AIがどのページを頻繁にクロールしているかを分析することで、AIがどのような情報を価値あるものと判断しているかを推測できます。これは、AIがユーザーの質問に答えるために参照するコンテンツ、つまり「AIにとっての一次情報源」としての評価を把握することにつながります。このインサイトは、AIに引用されやすい高品質なコンテンツを作成するための、新たな指針となるでしょう。 2. よりクリーンなデータで、正確なユーザー行動を分析 AIによる自動アクセスをボットトラフィックとして明確に除外することで、人間による純粋なエンゲージメント(滞在時間、CVRなど)をより正確に測定できます。ノイズが除去されたクリーンなデータは、サイト改善やA/Bテストの精度を飛躍的に向上させます。 3. 来るべきAIO(AI最適化)時代への備え 検索エンジンがAIによる回答生成を強化する中で、マーケターの次なる課題はAIO(AI Optimization)、つまりAIに発見・参照されやすくするための最適化です。今回のアップデートは、自社サイトがAIからどれだけ参照され、それが最終的にユーザーの訪問に繋がっているのかを測定する第一歩となります。このデータを分析することは、未来の検索流入チャネルを開拓する上で不可欠です。 まとめ この新機能は、2025年10月より順次利用可能になる予定です。生成AIの台頭は、デジタルマーケティングの常識を大きく変えようとしています。AIからのトラフィックを正確に把握し、分析することは、もはや選択ではなく必須の要件となるでしょう。まずはこのアップデートを活用し、自社サイトとAIの関わりをデータで捉えることから始めてみてはいかがでしょうか。 Implement Digitalでは、Adobe Analyticsの導入・活用支援を通じて、お客様のデータドリブンな意思決定をサポートしています。今回の新機能に関する詳細や、具体的な分析手法についてご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

Smartsheetガントチャートの依存関係とは?設定方法からクリティカルパスの表示まで徹底解説

はじめに 「Smartsheetでプロジェクト管理をしているが、タスクのスケジュールが変更になるたびに、関連するタスクの日付を手動で修正するのが大変…」「先行タスクが遅れた場合、後続のタスクにどれくらい影響が出るのか、一目で把握できずに困っている…」   もしあなたがこのような課題を抱えているなら、Smartsheetの「依存関係」機能がその解決策となります。   依存関係を設定すると、関連するタスクが自動的に連携し、先行タスクのスケジュール変更が後続タスクにリアルタイムで反映されるようになります。これにより、手作業による更新漏れやミスを防ぎ、プロジェクト全体のスケジュール管理を劇的に効率化できます。   本記事では、Smartsheetのガントチャートにおける依存関係の基本設定から、より高度な活用法、そしてプロジェクトの遅延リスクを可視化する「クリティカルパス」の表示方法まで、実践的な視点を交えて徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたもデータに基づいた精度の高いプロジェクト管理を実現できるようになるでしょう。 Smartsheetの依存関係とは?プロジェクト管理における重要性 まず、Smartsheetにおける「依存関係」とは、あるタスクの開始日または終了日が、他のタスク(先行タスク)の開始日または終了日に影響を受ける関係性を定義する機能です。この関係性を設定することで、タスク間に論理的な順序が生まれ、プロジェクトの現実的な流れをガントチャート上に再現できます。 なぜ依存関係の設定が重要なのか? 依存関係を設定するメリットは、単にタスクが線で結ばれて見やすくなるだけではありません。戦略的なプロジェクト管理において、以下の点で極めて重要です。 スケジュールの自動調整:先行タスクの日程や期間が変更されると、後続タスクの日程が自動で再計算されます。これにより、手動での修正作業が不要になり、ヒューマンエラーを撲滅します。遅延影響の即時可視化:あるタスクの遅れが、プロジェクト全体にどのような影響を及ぼすのかを一目で把握できます。これにより、問題の早期発見と迅速な対策が可能になります。リソース配分の最適化:タスクの開始可能日が明確になるため、「いつ、誰が、どのタスクに着手できるのか」が正確に把握でき、リソースの無駄をなくします。 これらは、いわばデータドリブンなプロジェクト管理の第一歩です。勘や経験だけに頼るのではなく、タスク間の論理的なつながりに基づいてスケジュールを構築することで、プロジェクトの成功確率を飛躍的に高めることができるのです。 Smartsheetで依存関係を設定するための基本ステップ それでは、実際にSmartsheetで依存関係を設定する手順を見ていきましょう。非常に簡単ないくつかのステップで設定が可能です。 準備:プロジェクト設定で依存関係を有効にする 最初に、対象のシートで依存関係機能を有効にする必要があります。 シート上部のメニューバーから 歯車アイコン[プロジェクト設定の編集]をクリックします。 [プロジェクト設定] ダイアログボックスの [依存関係設定]タブを開きます。 [依存関係の有効化]チェックボックスをオンにし、[OK] をクリックします。 これにより、「先行タスク」と「期間」という2つの列がシートに自動で追加されます(既に存在する場合はそれが利用されます)。 「先行タスク」列でタスクの順序を定義する 依存関係は、「先行タスク」列に先行させたいタスクの行番号を入力することで設定します。例えば、行番号3の「デザイン作成」というタスクが、行番号2の「要件定義」の完了後に開始されるべきタスクだとします。その場合、行3の「先行タスク」列のセルに「2」と入力します。これだけで、「要件定義」が完了しないと「デザイン作成」は開始できない、という基本的な依存関係(終了-開始)が設定されます。 ガントチャートで依存関係が自動的に可視化される 「先行タスク」列を設定すると、画面右側のガントチャートビューに、タスクバー同士を結ぶ矢印が自動的に表示されます。これが可視化された依存関係です。この状態で、先行タスク(例:「要件定義」)の期間を延ばしたり、終了日を後ろにずらしたりしてみてください。後続タスク(「デザイン作成」)の開始日も自動的に後ろにスライドするはずです。この自動調整こそが、依存関係機能の最大のメリットです。 【応用編】依存関係の種類とラグタイムの活用 基本的な設定方法をマスターしたら、次はより高度な設定に挑戦してみましょう。プロジェクトの複雑な要件に合わせて依存関係を使い分けることで、さらに精度の高いスケジュール管理が可能になります。 4つの依存関係タイプを使いこなす Smartsheetでは、以下の4種類の依存関係タイプを利用できます。多くのプロジェクトでは「終了 – 開始 (FS)」が主ですが、業務内容に応じてこれらを使い分けることがプロフェッショナルな管理の鍵となります。 依存関係タイプ 略称 説明 具体例 終了 – 開始(Finish-to-Start) FS 先行タスクが終了したら、後続タスクを開始できる。 要件定義」が完了したら、「設計」を開始する。(デフォルト設定) 開始 – 開始(Start-to-Start) SS 先行タスクが開始したら、後続タスクを開始できる。 「コーディング」の開始と同時に、「テストケース作成」を開始する。 終了 – 終了(Finish-to-Finish) FF…

【AEP Web SDK】プライバシー対策は万全?Adobe AnalyticsのActivityMapを特定のページで無効化する方法

はじめに Webサイト分析の強力な味方、Adobe Analytics。その中でも、ユーザーがページのどこをクリックしたかを可視化できる「ActivityMap」は、UI/UX改善に欠かせない機能ですよね。しかし、その手軽さの裏で、一つ注意したい点があります。それは個人情報の取り扱いです。例えば、お問い合わせフォームの確認ページやマイページなど、個人情報(氏名、メールアドレス、会員IDなど)が含まれるケースはありませんか? ActivityMapはページのリンク情報を自動で収集するため、意図せずこれらの個人情報を計測してしまう可能性があるのです。今回は、そんな不測の事態を防ぐために、「特定のページだけでActivityMapを無効化する」方法をご紹介します。プライバシーに配慮しつつ、ActivityMapの恩恵を最大限に活用しましょう!   こんな環境を想定しています。今回の設定は、以下の環境を前提としています。 タグマネージャー: Adobe Data Collection Tags (旧Launch) エクステンション: Adobe Experience Platform Web SDK 設定は簡単!2ステップで完了します。 設定の手順は大きく分けて2つです。 無効化したいページのURLリストを作成する。 データ送信の直前で、リストに該当するページのActivityMap情報を削除する。 それでは、具体的な手順を見ていきましょう。 ステップ1: 無効化するURLリストを定義する「Data Element」を作成 まずは、「このURLではActivityMapを無効にする」というリストを準備します。Adobe TagsのData Element機能を使って、このリストを簡単に管理できるようにしましょう。 Adobe Experience Platform Data CollectionのUIで、「Data Elements」メニューを開き、「Add Data Element」をクリックします。 以下のように設定します。 Name: Activity Map Disable LIST (分かりやすい名前なら何でもOKです) Extension: Core Data Element Type: Custom Code 「Open Editor」をクリックし、表示されたコードエディタに以下のコードを貼り付けます。 var _list = […